『安全配慮義務』の労働判例

2019.08.22 【判決日:2018.11.22】
Y社事件(横浜地裁川崎支判平30・11・22) ミスの言い争いから殴られ障害負い賠償求める  私的なケンカ会社責任なし
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 介護事業所内のケンカで障害を負ったオペレーターが、加害者の訪問介護員と会社に損害賠償を求めた。ミスの責任をめぐる言い争いから暴行に発展した。裁判所は、被害者の担当業務に注意指導は含まれず、事業執行と密接な関連はないとして使用者責任を否定。嫌悪感の衝突などが原因とした。会社に予見可能性はなく安全配慮義務も負わないが、加害者には過失3割とし……[続きを読む]

2019.05.09 【判決日:2018.07.09】
ゆうちょ銀行事件(徳島地判平30・7・9) 叱責受け自殺、パワハラ防止怠ったと賠償請求 体調不良明らかで配慮欠く
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 パワハラを受けて自殺したとして、遺族が会社に損害賠償を求めた。徳島地裁は、頻繁なミスに対する叱責で、発言内容も指導の範囲内とした一方、2年間で体重が15キロ減るなど体調不良は明らかで、人間関係に起因すると容易に推認できたと判断。本人から相談がなくても配慮不要とはいえず、異動など環境の改善を怠り安全配慮義務違反として約6千万円の賠償を命じ……[続きを読む]

2019.02.14 【判決日:2018.03.01】
損害賠償請求事件(大阪地判平30・3・1) 行政訴訟では労災不支給、民事の損害賠償は? 82日連続勤務しうつ病発症
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 うつ病を発症し自殺した店長の遺族が、会社らに損害賠償を求めた。大阪地裁は、82日連続勤務と月100時間以上の時間外労働を認め、心理的負荷を「強」と認定。飲酒の影響で仕事に支障が出ていたが、業務と発病、自殺の相当因果関係を否定するものではないとした。代表取締役らの使用者責任も認めた。労災不支給処分の取消訴訟では、休日労働の事実を認めず処分……[続きを読む]

2018.06.14 【判決日:2018.02.22】
サニックス事件(広島地裁福山支判平30・2・22) 48歳新人“地獄の研修”で障害負い損害賠償請求 歩行訓練中の安全配慮怠る
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 新人研修の「24キロ歩行」で膝関節等を負傷し、労災認定を受けた48歳男性が、会社に損害賠償を求めた。研修の講師養成学校では、「地獄の訓練」と称していた。裁判所は、訓練を中断せず病院受診を認めなかったとして安全配慮義務違反と判断。年齢や体力差を考慮せずムリな研修とした。百キロの体重は病的肥満ではないとして、素因による賠償額減額は認めなかっ……[続きを読む]

2017.09.13
「働き方改革」へ判例再検証 職場に役立つ最新労働判例 連載1000回特別企画(下) 下級審編
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  • 業務上・外認定
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役員個人も責任負う 「認定基準」と別判断も 企業の安全配慮義務違反 「働き方改革実行計画」のうち、「長時間労働の是正」「兼業・副業の促進」「高齢者の就業促進」に関する下級審判決を、解説者のコメントとともに紹介。大手広告代理店の新入社員の過労自殺もあり脱長時間労働の流れが加速する中、判例では過労死に対して役員や上司ら個人の責任を認めた事案が……[続きを読む]

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