判決年月2022年9月の労働判例

2023.11.02 【判決日:2022.09.12】
郵船ロジスティクス事件(東京地判令4・9・12) うつ病で2年弱休業状態、有期契約の途中解雇 直ちに雇用終了可能と認定
ジャンル:
  • 労災
  • 業務上・外認定
  • 病気
  • 解雇

 うつ病で休業中だった有期契約労働者を、期間途中で解雇した事案。労働者は、うつ病発症はパワハラが原因で労基法の解雇制限に抵触するなどと主張した。東京地裁は、心理的負荷の程度を強度とは評価できず、業務起因性を否定。休業は約1年8カ月に及び、医師の診断書からは症状の改善傾向は窺えず今後の稼働可能性は皆無として、雇用を終了せざるを得ないとした。……[続きを読む]

2023.06.15 【判決日:2022.09.14】
日本通運(川崎)事件(東京高判令4・9・14) 有期雇用は上限5年まで、雇止め有効の一審は 不更新条項への合意認める
ジャンル:
  • 更新拒否(雇止め)
  • 解雇

 1年間の有期雇用契約を締結し、明示していた5年の上限に達したため雇止めした事案。地位確認請求を退けた一審と同様に、東京高裁も不更新条項は有効であり、更新の合理的期待を否定。元従業員は上限条項の説明を受け十分認識しており、自由意思に基づかず合意したとはいい難いとした。無期転換権や雇止め法理を定めた労契法の適用を回避、潜脱するとはいえない。……[続きを読む]

2023.04.20 【判決日:2022.09.13】
長門市・長門消防局事件(最三小判令4・9・13) 部下への暴行罪で罰金命令、免職処分重すぎ!? 適格性を欠き改善余地なし ★
ジャンル:
  • 処分の量刑
  • 懲戒・懲戒解雇
  • 暴力・暴言

 部下に対する暴行罪で罰金の略式命令を受けた消防士が、分限免職処分を不服として争った事案の上告審。処分を取り消した原審に対し最高裁は、公務員として適格性を欠き、性格は矯正できず改善の余地なしとみることも不合理とはいえないと判示。暴行は消防職員の約半数に5年超繰り返されていた。報復を示唆する言動もあり、組織内に配置して適正な運営は困難とした……[続きを読む]

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