判決年月2021年8月の労働判例

2022.06.30 【判決日:2021.08.05】
河合塾事件(東京地判令3・8・5) コマ数削減を拒否した予備校講師の雇止めは? 労働条件引下げに“合理性”
ジャンル:
  • 更新拒否(雇止め)
  • 解雇

 契約更新時に担当授業のコマ数の削減を提示された予備校講師が、従前と同じ条件で更新を求めたところ雇止めされたため、地位確認を求めた。東京地裁は、更新の合理的期待を判断するうえで、更新の概念は同一の条件による再締結を意味するものではないとした。評価をもとにコマ数を削減された講師が存在する中で、1コマ減に留めたことは合理的などとして雇止めを有……[続きを読む]

2022.04.14 【判決日:2021.08.24】
グローバル事件(福岡地裁小倉支判令3・8・24) 障害者施設で寝泊まり、不活動時間の割賃請求 夜間対応2日に1日は労働
ジャンル:
  • 住み込み
  • 労働時間

 障害者福祉施設で働く従業員2人が、泊まり込みで業務を行うなど労働時間は24時間365日と主張して未払割増賃金等を求めた。福岡地裁小倉支部は、施設利用者へ対応をしていない不活動時間の多くも必要があれば対応が予定され、指揮命令下と認定。夜間については、それぞれ対応を分担していたことなどから2日に1日は労働からの解放が保障されていたとしている……[続きを読む]

2022.02.10 【判決日:2021.08.06】
丙川商店事件(京都地判令3・8・6) “業務上”傷病を休職と誤記、満了時の扱いは? 自然退職適用できず無効に
ジャンル:
  • 休職
  • 傷病休職
  • 周知・効力
  • 就業規則

 私傷病である適応障害の休職期間が満了したため、自然退職となった従業員が地位確認等を求めた。休職規定では業務「上」の傷病を対象としていて、会社は誤記と主張した。京都地裁は、文言と正反対の業務外に読み替えて、労働者の不利に適用することは、労働者保護の見地から権利義務を明確化するために制定する就業規則の性質に照らし採用し難く、退職扱いを無効と……[続きを読む]

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