判決年月2010年12月の労働判例

2011.08.29 【判決日:2010.12.17】
学校法人兵庫医科大学事件(大阪高判平22・12・17) 教授選への立候補後、臨床担当を外され賠償求める 10年以上も差別的な処遇が
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  • 配転・出向

 大学病院での教授選に無断で立候補した医師が、一切の臨床担当から外され賠償を求めた事案で、請求を一部認めた一審を不服として控訴した。大阪高裁は臨床機会がなければ、医療技術の維持向上や知識取得は困難で、医師の生命ともいうべき臨床機会を10年以上も与えなかったことは、合理的な裁量の範囲を逸脱した違法な差別的処遇で、精神的苦痛は大きいと判示した……[続きを読む]

2011.07.25 【判決日:2010.12.01】
本田技研工業事件(東京地判平22・12・1) 石綿ばく露で中皮腫に、合併した親会社に賠償請求 安全配慮義務も包括し承継
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  • 労働安全衛生法

 整備工が退社後に中皮腫を患ったのは、在職中の石綿ばく露が原因として、工場を吸収合併した親会社に損害賠償を求めた。東京地裁は、親会社にとって、工場は実質直営の位置付けで、指導員も出向させており危険性を認識できたと判示。一方、工場では保護具着用を義務付けなかった等、安全配慮義務に違反していたとして権利義務を包括承継した親会社の責任を認めた。……[続きを読む]

2011.04.18 【判決日:2010.12.22】
東日本電信電話事件(東京高判平22・12・22) 転籍拒否し六十歳定年、高年法に反しないとの判断は 子会社での雇用確保を評価
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  • 定年・再雇用
  • 退職

 グループ会社での継続雇用を希望せず、60歳で定年退職とされた元従業員らが、地位確認の請求を棄却されたため控訴した。東京高裁は、一審を踏襲し、資本的な密接性がある子会社で安定した雇用が確保されると評価。高年法は、労働者の希望する労働条件であることまで要求するものではなく、賃金減額に対しても激変緩和措置を講じていることなどから控訴を棄却した……[続きを読む]

2011.04.11 【判決日:2010.12.08】
三菱重工業事件(神戸地裁姫路支判平22・12・8) 派遣期間満了で請負に、注文者へ直接雇用求めたが 黙示の労働契約成立しない
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  • 派遣

 三菱重工業の工場で働く請負労働者が、請負から派遣に切り替わったが期間満了により再度請負となり、実態は偽装請負として三菱重工業に黙示の雇用契約成立による地位確認を求めた。神戸地裁姫路支部は、最高裁判決を踏襲し、注文者は、従業員採用や賃金決定に関与しておらず、一度覚えれば指示を受けずにできる作業で指揮監督関係はみられないとして請求を退けた。……[続きを読む]

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