判決年月2001年10月の労働判例

2003.02.24 【判決日:2001.10.01】
九州運送事件(大分地判平13・10・1) 週40時間制に移行し基本給減額の不利益変更 「赤字経営」でやむなし ★
ジャンル:
  • 就業規則の不利益変更
  • 賃金・賞与

改定内容、手続き ともに合理性あり 筆者:弁護土 岩本 充史 事案の概要  本件は、貨物自動車運送事業等を営むY社の従業員であるXらが、労働基準法の改正により1週間の所定労働時間が40時間に短縮されたことに伴い、Y社が所定労働時間を週40時間とする旨就業規則を変更した際、Xらの同意なく、基本給をそれまでの280分の260に減額する旨賃金規……[続きを読む]

2002.06.11 【判決日:2001.10.01】
テンプル教育サポート・サービス事件(東京地判平13・10・1) 新会社設立後に英語教師を雇止めに 解雇法理の適用否定
ジャンル:
  • 更新拒否(雇止め)
  • 解雇

前会社とは別個の雇用契約を認める 筆者:弁護士 加茂 善仁(経営法曹会議) 事案の概要  T大学は、米国T大学の日本分校として開設されていたが、T大学の経営は、開設当初は、訴外TN会社が、平成4年以降は、訴外TI会社がそれぞれ行い、平成8年5月1日以降は、被告Y会社が行っている。原告Xは、平成2年3月16日以降、訴外TN会社と期間を1年間……[続きを読む]

2002.05.20 【判決日:2001.10.26】
東日本旅客鉄道事件(東京地判平13・10・26) 駅係員が警察からの「遺失還付金」を着服 規律違反で懲戒解雇やむなし
ジャンル:
  • 懲戒・懲戒解雇
  • 職務上の不正行為

使用者は事実調査と資料収集怠るな 筆者:弁護士 渡部 邦昭(経営法曹会議) 事案の概要  労働者甲は、昭和43年10月1日に、会社(東日本旅客鉄道㈱)の当時国鉄東京北鉄道管理局上野駅務係として入社し、その後、平成5年12月取手駅輸送係となった。  会社は、甲に対し、平成11年10月26日、同年4月12日及び同年7月23日、取手警察署から預……[続きを読む]

2002.05.06 【判決日:2001.10.24】
東豊観光事件(大阪地判平13・10・24) 売上げ落ち込み理由に5万円賃金減額 一方的変更は許されない
ジャンル:
  • 就業規則の不利益変更
  • 賃金・賞与

就業規則上などに根拠規定見当らず 筆者:弁護士 牛嶋 勉(経営法曹会議) 事案の概要  会社は、平成11年10月25日、売上げの急激な落ち込みによる経営の悪化を理由として、次のような賃金の減額措置を実施した。  ① 固定給の15%を乗じた金額を算出  ② (ア) 基本給の7.5%を算出し、同額を基本給から控除し基本給を減額    (イ)……[続きを読む]

2002.03.25 【判決日:2001.10.18】
全国社会保険協会連合会事件(大阪高決平13・10・18) パート看護婦を期間満了で雇止めに 雇用継続への「期待」否定
ジャンル:
  • 更新拒否(雇止め)
  • 解雇

「解雇法理」を類推適用する余地なし 筆者:弁護士 渡部 邦昭(経営法曹会議) 事案の概要  ㈳全国社会保険協会連合会は病院等を経営する社団法人であり、社会保険京都病院(以下「病院」という)を経営している。  労働者甲は、看護婦の資格を有し、病院のパートタイム看護婦として、雇用期間を平成10年4月1日から平成11年3月31日までとする約定で……[続きを読む]

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