- 2001.10.01 【判決日:2000.08.25】
-
公共社会福祉事業協会事件(大阪地判平12・8・25) 経営譲渡に伴う労働条件の一方的変更は可能か “不利益”には合理性必要ジャンル:
- 労働契約
- 承継
承継時の労働条件 同意あれば変更可 筆者:弁護士 石井 妙子(経営法曹会議) 事案の概要 東大阪市では、市のⅠ保育所の経営をA協会に委託し、XらはA協会に雇用され保母等として勤務していた。ところが、市は行財政改革の一環として社会福祉法人であるY協会を設立し、A協会からY協会にⅠ保育所の経営を譲渡することとした。 この事業譲渡を機に労働……[続きを読む]
判決年月2000年8月の労働判例
- 2001.08.13 【判決日:2000.08.29】
-
F製薬事件(東京地判平12・8・29) セクハラ行為を理由に適格性に欠けると普通解雇 反省の色なく合理性認めるジャンル:
- セクハラ
- 女性
身体への接触なく言葉だけでもダメ 筆者:弁護士 石井 妙子(経営法曹会議) 事案の概要 Y社は、労働組合から、管理職であるXについてセクハラ行為があるとの申し出を受け、調査の後、セクハラ行為を理由に、管理職のみならず従業員としても適格性がないとしてXを通常解雇(普通解雇)にした。 問題とされた行為は、部下の女性複数名に対して執拗にデー……[続きを読む]
- 2001.03.05 【判決日:2000.08.28】
-
フジシール事件(大阪地判平12・8・28) 退職勧奨拒否者から配転命令、降格処分無効の訴え “嫌がらせ発令”と濫用判断ジャンル:
- 昇給昇格・降格
- 配転・出向
開発部長をいきなり単純肉体作業へ 筆者:弁護士 石井 妙子(経営法曹会議) 事案の概要 Xは平成10年12月14日に通常の退職金と3カ月分の給与加算を条件とする退職勧奨を受け、これを拒否したところ、取引先への訪問を禁止され自宅待機命令を受けた。その後、同月24日に、筑波工場への配転命令がなされたが、配転先での業務内容はインキ担当として、……[続きを読む]
- 2001.02.05 【判決日:2000.08.25】
-
アリアス事件(東京地判平12・8・25) 解雇撤回後の勤務条件拒否を理由とする懲戒解雇は 社会的相当性欠き無効ジャンル:
- 懲戒・懲戒解雇
- 業務命令違反
賃金請求のうち判決確定後分は却下 筆者:弁護士 山田 靖典(経営法曹会議) 事案の概要 Xは、平成2年3月1日、ホテルおよび不動産関連事業を経営するY社の親会社であるS社に入社し、平成9年8月21日、Y社に転籍し同社のホテル事業部長として、S社の関連会社が経営するホテルの運営管理を担当していたが、Y社より、業績悪化に伴うホテル事業部門の……[続きを読む]