判決年月1993年5月の労働判例

1994.11.21 【判決日:1993.05.28】
三広相包事件(浦和地判平5・5・28) 派遣労働者の死亡事故に遺族から損害賠償の請求
ジャンル:
  • 労災
  • 損害賠償
  • 派遣

派遣先に安全配慮義務 筆者:弁護士 安西 愈(中央大学講師) 事案の概要  本件は、高齢者事業団から被告会社に派遣された者が、かご台車の組み立て作業中被災し、死亡した事故について、派遣先会社の安全配慮義務違反によるものであるとして遺族から損害賠償が求められたものである。  派遣された亡M、訴外高齢者事業団、被告会社の関係は、事業団と被告会……[続きを読む]

1994.10.03 【判決日:1993.05.17】
共栄火災損害調査事件(秋田地決平5・5・17) 単身赴任が避けられない転勤命令と業務上の心要性は
ジャンル:
  • 配転・出向

事業運営の円滑化でもOK 筆者:弁護士 加茂 善仁(経営法曹会議) 事案の概要  本件は、損害保険会社の子会社の秋田事務所において、事故調査及び損害査定の業務を担当するアジャスターとして勤務していた労働者が、その担当業務に関し、保険契約者あるいは損害保険会社の代理店から再三にわたり苦情を申し入れられ、また職場内において他の社員との協調性を……[続きを読む]

1994.07.04 【判決日:1993.05.14】
東京コムネット事件(東京地判平5・5・14) 移籍した社員への退職金の支払い義務は転籍元か先か
ジャンル:
  • 賃金
  • 退職金
  • 配転・出向

在籍期間に応じ双方で負担 筆者:弁護士 安西 愈(中央大学講師) 事案の概要  本件は、親会社から分離独立した子会社に移籍した従業員らが、その退職金につき、親・子会社間における通算勤続期間に対応する退職金の支払いを子会社に求めたものである。  被告X社は、平成元年3月23日、バックグラウンドミュージックの企画、制作及び配給等を目的とし、事……[続きを読む]

1994.04.25 【判決日:1993.05.10】
藤元建設工業事件(広島地裁福山支部判平5・5・10) 労災事故で労働者の安全義務違反を認め損害賄償を棄却
ジャンル:
  • 労災
  • 安全配慮義務

企業は安全管理尽くした 筆者:弁護士 安西 愈(中央大学講師) 事案の概要  本件は橋梁架設工事の下請負人である被告Y建設の現場監督から右橋の工事現場に行くよう指示されて、現場監督らとともに元請負人の本件橋梁工事現場作業場に行き、現場監督からの指示により床版設置用鉄筋を材料置場から搬送するため、K鉄筋所有のワイヤーロープ等の玉掛用具を使っ……[続きを読む]

1994.03.07 【判決日:1993.05.20】
中部共石油送事件(名古屋地決平5・5・20) 契約更新拒絶条項に基づく拒絶通知がない場合はどうなる
ジャンル:
  • 更新拒否(雇止め)
  • 解雇

自動的に契約が更新される 筆者:弁護士 牛嶋 勉(経嘗法曹会議) 事案の概要  A(債権者)は、平成2年7月2日、会社(債務者)との間で、雇用期間を1年間とし、右期間中Aが会社の経理関係業務に従事し、会社がこれに対して賃金を支払うことを内容とする労働契約(本件第一期契約)を締結した。Aは平成3年6月30日、会社との間で、本件第一期契約を更……[続きを読む]

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