判決年月2012年8月の労働判例

2013.08.05 【判決日:2012.08.28】
ブランドダイアログ事件(東京地判平24・8・28) 能力不足と部長降格、直後に情報漏えい発覚し解雇 裁量権や懲戒権濫用で無効
ジャンル:
  • 懲戒・懲戒解雇
  • 懲戒権の濫用

 中途採用の部長を入社9カ月で期待外れとして降格した直後、顧客名簿の漏えいが発覚し懲戒解雇した事案で、各処分の有効性を争った。東京地裁は、降格は人事権の行使といえどもそれに値するような非違行為はないうえ手当の減額幅も大きく、一方、漏えいは営業促進が目的で実害もないと認め、裁量権および懲戒権濫用で無効と判示。なお、会社への損害賠償請求は棄却……[続きを読む]

2013.05.06 【判決日:2012.08.29】
M社(セクハラ)事件(東京高判平24・8・29) 社長から強姦されたと提訴、合意の上との判断は!? 自由意思でなく人格権侵害
ジャンル:
  • セクハラ
  • 女性

 内定先でアルバイトしていた女子大学生が、社長らに性的関係を強要され損害賠償を求めた事案の控訴審。一審は合意の上としたが、東京高裁は、立場を利用した行為で、自由意思に基づく同意は認められず性的自由や人格権の侵害と判示。社長は実質的には被用者で、女性宅を訪ねた行為は事業執行と関連があるとして会社の使用者責任を認容。連帯して支払いを命じた。……[続きを読む]

2013.04.01 【判決日:2012.08.23】
ライトスタッフ事件(東京地判平24・8・23) 分煙を求めた営業マンが試用期間中に解雇され提訴 留保解約権の濫用的な行使
ジャンル:
  • 労働契約
  • 解雇
  • 解雇権の濫用
  • 試用期間

 試用期間中に受動喫煙で体調を崩した保険営業マンが、社長に分煙を求めたところ解雇され提訴。東京地裁は、解雇権濫用法理の枠組を大きく逸脱する解約権行使は認められないと判示。休職中に必要な連絡を怠り就業規則の解雇事由に当たるが、能力など適格性を見極めず、分煙要求を疎ましく思う余り解雇したのは拙速で、解約回避措置を講ずべきとして解雇無効とした。……[続きを読む]

2013.03.11 【判決日:2012.08.31】
日本精工事件(東京地判平24・8・31) 派遣契約終了で日本人のみ直接雇用、日系人が提訴 正社員化の基準説明すべき
ジャンル:
  • 更新拒否(雇止め)
  • 派遣

 機械部品の工場で働く日系ブラジル人12人が、偽装請負など違法派遣であり、派遣先に対し労働契約が成立していたなどと提訴。東京地裁は、黙示的にも契約は不成立だが、日本人のみを直接雇用しており、その選別基準を説明したり、再就職先のあっせんなど道義的責任を果たさず信義則違反と判示。帰化した者も存在し、精神的苦痛に対し50万~90万円の支払いを命……[続きを読む]

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