判決年月1997年10月の労働判例

1999.03.15 【判決日:1997.10.28】
千代田生命事件(東京地判平9・10・28) 成績不良に伴う資格変更および解嘱は合法か 社会通念上相当の範囲なら
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  • 昇給昇格・降格

使用者側に責あれば解雇権の濫用に 筆者:弁護士 中町 誠(経営法曹会議) 事案の概要  XはYに平成4年6月、正規保険営業外務員として雇用された。Yの就業規則によれば、生命保険の販売、保全及び集金に関する業務に従事する営業個人職員は、上位から下位に特別営業主任、営業主任、新任営業主任、営業副主任及び営業主任補と営業職員資格が定められており……[続きを読む]

1998.12.14 【判決日:1997.10.31】
ホーヤ事件(大阪地判平9・10・31) 早期退職優遇制度による加算金の発生要件は? 一律でなければ個別合意
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  • 早期退職優遇制度
  • 退職

「会社が認めた者」とする規定が有効 筆者:弁護士 加茂 善仁(経営法曹会議) 事案の概要  Xは、昭和52年、Y会社に入社した。Y会社は、業績悪化に対処するため、人員削減の一環としてキャリア選択制度を導入することとした。制度の内容は、平成6年及び7年度の2年間に限り、45歳以上の社員で早期退職する者に対し、退職後の進路選択に応じて種々の優……[続きを読む]

1998.07.27 【判決日:1997.10.27】
日本火災海上保険事件(東京地判平9・10・27) 期間満了後の旧協約の解雇規定もとに解雇 “余後効”が存続し有効
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  • 更新拒否(雇止め)
  • 解雇

労使慣行として尊重する旨の合意が 筆者:弁護士 開原 真弓(経営法曹会議) 事案の概要  X(原告)は、大学卒業後、Y社(被告)に入社し、9年間営業に従事していたが、同僚や代理店の都合を顧みず自分の都合を優先するなど協調性に欠け、上司の注意にも耳を貸さなかった。そこで、Y社は次第に、対人折衝が少ない仕事を担当させるようになった。  研修室……[続きを読む]

1998.04.13 【判決日:1997.10.29】
日本交通・第十日本交通事件(東京地判平9・10・29) 特定業務を拒否する目的で年休権の行使は 権利濫用で許されない ★
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  • 年休

正常な運営妨げるか否かで判断 筆者:弁護士 牛嶋 勉(経営法曹会議) 事案の概要  被告である両タクシー会社は、深夜のタクシー需要の急増に応えるために導入された夜間専用車両を稼動させるため、平成2年7月16日からタクシー乗務員全員を対象に特別の勤務シフトを導入した。その勤務サイクルは、1カ月に13回乗務する月に、そのうちの1乗務をナイト乗……[続きを読む]

1998.03.30 【判決日:1997.10.31】
インフォミックス社事件(東京地決平9・10・31) 引抜きに応じ勤務先をやめた者への内定取消 誠実な対応に欠け無効
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  • 労働契約
  • 採用内定

合理的理由あるも著しい不利益認む 筆者:弁護士 安西 愈 事案の概要  IBMの開発部に勤務していたA氏は、元同僚の本件B社のT氏からマネージャーの話をもちかけられ、B社役員、人事部長らと4回にわたり面接、職能資格等級58等級、マネージャー、基本給60万円等を明記した採用条件提示書及び入社承諾書の送付を受けた。A氏は平成9年3月31日、I……[続きを読む]

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