判決年月1999年11月の労働判例

2001.01.22 【判決日:1999.11.24】
日本ヒルトン事件(東京地決平11・11・24) 日々雇用する労働者(配膳人)らの雇止めは有効か 危機的経営状況に合理性
ジャンル:
  • 更新拒否(雇止め)
  • 解雇

反復更新から常用的日雇いと認める 筆者:弁護士 渡部 邦昭(経営法曹会議) 事案の概要  会社は、平成11年3月9日、Aらを含む配ぜん人各人に対して「労働条件変更のお知らせ」と題する書面を交付した。内容は、平成11年4月10日より、①賃金の支給対象を実働時間のみとし、食事及び休憩時間を賃金対象としない、②1回の出勤ごとに定額(690円)で……[続きを読む]

2000.11.20 【判決日:1999.11.05】
公営社事件(東京地判平11・11・5) 営業方針等に非協力な営業部次長への配転命令 業務上の必要性欠き無効
ジャンル:
  • 配転・出向

支障を認めるに足りる証拠ない 筆者:弁護士 渡部 邦昭(経営法曹会議) 事案の概要  甲は入社以来、新規顧客の開拓を主とした営業活動に従事し、営業部長の任にあったが、組織改正に伴う開発職手当の廃止や新部長に対する不満から、営業方針にも非協力的な態度に終始するだけでなく、不穏当な発言を繰り返すようになった。  会社は、甲の言動が業務に支障を……[続きを読む]

2000.11.06 【判決日:1999.11.02】
古賀タクシー事件(福岡高判平11・11・2) タクシー乗務係から営業係への配置転換命令は? 業務の必要性を認める
ジャンル:
  • 配転・出向

職務上、生活上特段の不利益はない 筆者:弁護士 牛嶋 勉(経営法曹会議) 事案の概要  本事案は、タクシー乗務員から営業係(営業補助業務)への配転命令の効力が争われたものである。この営業係の業務は、タクシー乗務と密接に関連するものであり、控訴会社においては、ジャンボタクシーの乗務は主に営業係の担当とされていた。  一審の福岡地裁判決は、配……[続きを読む]

2000.09.18 【判決日:1999.11.12】
日本テキサス・インスツルメンツ事件(東京地判平11・11・12) 早期退職制知らされなかったと損害賠償の請求 使用者に告知の義務はない
ジャンル:
  • 早期退職優遇制度
  • 退職

退職の選択は割増金の支給と無関係 筆者:弁護士 石井 妙子(経営法曹会議) 事案の概要  Xは、平成10年5月25日に上司に対して退職の決心を告げ、27日に翌月22日を退職日とする退職願を提出、5月29日に承認された。その後、Y社は6月16日に早期退職制度の採用を決定し、19日にマネージャーらに口頭で説明、25日に対象者に、同制度は、対象……[続きを読む]

2000.09.04 【判決日:1999.11.29】
角川文化振興財団事件(東京地決平11・11・29) 特定業務に雇用された労働者へのリストラは? 解雇権濫用に当たらない
ジャンル:
  • 労働契約
  • 労働契約の期間

解雇4要件を絶対視する必要はない 筆者:弁護士 加茂 善仁(経営法曹会議) 事案の概要  Xら9名は、Y財団がK書店より業務委託を受けた「姓氏大辞典」の編さん業務に携わるために、①契約期間3年、必要があれば更新する、賃金は月給制(嘱託)、②契約期間2カ月、必要があれば更新する、賃金は日給月給制(臨時雇用者)、③契約期間2カ月、必要があると……[続きを読む]

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