書評

2024.03.16 【書評】
【今週の労務書】『静かに退職する若者たち』 NEW

その「本音」は本当か?  副題は「部下との1on1の前に知っておいてほしいこと」。101人の若手社員および人事担当者を対象に実施したヒアリング調査をもとに、若者の目線と立場から、早期退職やマネジメントのあり方などを論じている。  驚かされたのは、1on1の前に同期からどのような質問をされたのかを聞き、答えを用意しておく若手が相当数存在する……[続きを読む]

2024.03.14 【書評】
【書方箋 この本、効キマス】第57回 『資本主義の再構築 公正で持続可能な世界をどう実現するか』 レベッカ・ヘンダーソン 著/荻野 勝彦 NEW

難題解決へ5つの提言  2019年8月、米国の主要企業で構成される経済団体であるビジネス・ラウンドテーブルは、いわゆる「株主資本主義」が気候変動や格差拡大などの問題を引き起こしているとの批判に応えて、株主に加え顧客や従業員、地域社会などの利益をも尊重する経営への移行を宣言した。翌年のダボス会議では「ステークホルダー資本主義」が主要なテーマ……[続きを読む]

2024.03.09 【書評】
【今週の労務書】『はたらくみんなのニューロダイバーシティ 対話からはじまる「発達特性」あふれる組織改革論』

ジョブ型との相性良し  本書は、キャリアコンサルタントが執筆したもの。著者によれば、ニューロダイバーシティとは、マネジメントにおける発想方法の1つ。個々人の脳や神経の違いを多様性と受け入れて、広く人材を活用することで、イノベーションへとつながっていく。  平均以上に「できること」と「できないこと」を指す「発達特性」に着目している。そのうえ……[続きを読む]

2024.03.07 【書評】
【書方箋 この本、効キマス】第56回 『盲目の時計職人 自然淘汰は偶然か?』 リチャード・ドーキンス 著/三遊亭 楽麻呂

40年前の不気味な予想  テレビドラマ『不適切にもほどがある!』が大人気だ。それに触発されてあの頃の書籍を紹介したいと思い立った。そこで選んだのが本書である。英国での初版の刊行は1986年。昭和61年だ。生物は遺伝子の乗り物に過ぎないという衝撃的な言葉で世界に強烈な印象を与えた『利己的な遺伝子』から数えて3作目になるダーウィン進化論の著作……[続きを読む]

2024.03.03 【書評】
【今週の労務書】『就業規則の法律相談Ⅰ・Ⅱ』

120余りの規定も掲載  経営側弁護士らが、就業規則の作成や運用における要点を解説した。見落としや誤解をしがちな事項を中心に、Q&A形式で82のケースを説明。120余りの規定例も掲載した。  たとえば私傷病休職からの復職では、会社判断という点を明確に規定するとした。従前の職務への復帰を原則としつつ、必要に応じて配置転換、降格等が可能な規定……[続きを読む]

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