書評

2024.07.27 【書評】
【今週の労務書】『上司いじめ――企業法務弁護士が教える上司のためのハラスメント対応法』 NEW

「部下から」に悩む方へ  昨今増えている部下から上司へのハラスメント。「労基署行きますよ」「それパワハラですよね」などのセリフを職場で見聞きした人もいるのではないだろうか。本書はこうした言動を「上司いじめ」と呼び、対応方法を伝授している。  ハラスメントの法的な基礎知識から解説を始めており、マネジメント経験が少ない管理職も理解しやすい。具……[続きを読む]

2024.07.25 【書評】
【書方箋 この本、効キマス】第75回 『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』 三宅 香帆 著/濱口 桂一郎 NEW

読書がノイズ化した社会  『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』というタイトルに、「読書史と労働史でその理由がわかる」というオビの文句を加えれば、これはもうドンピシャリ、『労働新聞』の書評コラムに取り上げないという選択肢はあり得まい。いや実は、著者の三宅香帆さんは一昨年、この書評コラムで毎月面白い本を紹介していた当人でもある(選書のまと……[続きを読む]

2024.07.20 【書評】
【今週の労務書】『健診結果の読み方 気にしたほうがいい数値、気にしなくていい項目』 NEW

受診率向上に活用を  副題は、「気にしたほうがいい数値、気にしなくていい項目」。健康診断の結果にある数字や記号の意味を、一つひとつ丁寧に解説している。  肝機能については、代表的な検査項目であるASTとALTの違いに言及。それぞれ肝細胞に含まれる酵素で、肝臓が障害を受けると血中へ大量に溶け出す。肝臓や胆管だけに存在するALTと異なり、AS……[続きを読む]

2024.07.18 【書評】
【書方箋 この本、効キマス】第74回 『トヨタの子』 吉川 英梨 著/大矢 博子

浮かび上がる苦悩と葛藤  実名を出した経済小説のジャンルがある。最も有名な作家は高杉良だろう。タイトルに企業名を掲げた『小説 日本興業銀行』、『落日の轍 小説・日産自動車』などのドキュメントノベルの他、実在の企業や人物の名前をそのまま使った小説を多く発表している。  事実が読みたければノンフィクションや伝記があるのになぜ小説にするのか。そ……[続きを読む]

2024.07.13 【書評】
【今週の労務書】『社員がメンタル不調になる前に』

使いやすい相談体制を  メンタルヘルス不調を予防するため、病気に陥る前の健康な状態でも、自らの判断で気軽に相談のできる仕組みを社内につくる重要性などを説いたのが本書である。  メンタル不調者の特徴として、自分では病気になっていると気が付けず、周りから指摘され初めて病気と認識するケースが少なくないとした。さらに、り患した人の多くは、「もっと……[続きを読む]

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