判決年月2002年2月の労働判例

2003.05.26 【判決日:2002.02.15】
ドラール事件(札幌地判平14・2・15) 取締役会決定の不支給退職金支払いと持株精算 いずれの措置も合理性なし ★
ジャンル:
  • 就業規則の不利益変更
  • 退職金

退職金/持株精算 不利益大で不公平 理事会裁量を逸脱 筆者:弁護士 加茂 善仁(経営法曹会議) 事案の概要  Xは昭和42年にY会社に採用され、平成12年3月20日に自己都合退職したが、Y会社が、退職金について、平成11年4月に改訂した退職金規定(周囲の情勢及び会社の経営状態に著しい変化が生じた時は別途取締役会において個別決定する)に基づ……[続きを読む]

2003.03.31 【判決日:2002.02.28】
佐川急便事件(東京地判平14・2・28) 厚年基金等に基づく退職金に差押命令 会社支給分のみが対象
ジャンル:
  • 賃金
  • 退職年金

債権取立権よりも労働者の生活優先 筆者:弁護士 渡部 邦昭(経営法曹会議) 事案の概要  会社(佐川急便㈱)の従業員Aは、昭和57年10月8日会社に雇用され、平成10年5月20日に自己都合により退職した。  Xは、浦和地方裁判所越谷支部に対し、Aを「債務者」、会社を「第三債務者」として、執行力のある公正証書正本に基づき、「差押債権目録」記……[続きを読む]

2003.02.03 【判決日:2002.02.15】
鞆鉄道事件(広島地福山支判14・2・15) 労働協約を締結し56歳時に基本給30%削減 内容・手続きとも不合理
ジャンル:
  • 就業規則の不利益変更
  • 賃金・賞与

年功賃金への期待 法的保護の対象に 筆者:弁護士 渡部 邦昭(経営法曹会議) 事案の概要  会社(鞆鉄道㈱)はバス輸送を業としている。A、B、Cは、会社に雇用され運転手や添乗員等に従事している(Aは平成13年、定年により退職)。Aらはいずれも会社の労働者で結成する訴外私鉄中国地方労働組合鞆鉄道支部(以下、組合という)の組合員である。会社と……[続きを読む]

2002.08.12 【判決日:2002.02.28】
東京急行電鉄事件(東京地判平14・2・28) 出勤点呼30秒、移動時間数秒は労働時間? 「指揮命令下」で賃金支払を
ジャンル:
  • 労働時間
  • 点呼

前任者との引継ぎ時間は“対象外”に 筆者:弁護士 加茂 善仁(経営法曹会議) 事案の概要  原告らは、被告会社(鉄道会社)の駅務員として定期券発売業務、改札窓口業務、室内業務等に従事している。  原告らは、出勤日において、始業時刻前に出社し、駅務室(または駅長室)で出勤点呼を行った後、15メートルないし100メートル離れた勤務場所に移動し……[続きを読む]

2002.08.05 【判決日:2002.02.26】
日経クイック情報事件(東京地判平14・2・26) 中傷メール発信の疑いで特定の社員を社内調査 「秩序維持」へ必要性認める
ジャンル:
  • 懲戒・懲戒解雇
  • 服務規律違反

名誉毀損、プライバシー侵害訴える 筆者:弁護士 岩本 充史 事案の概要  本件は、Y会社が、ある社員に対して誹謗中傷メールが送られてきた事件等について調査等する過程で、Xに対して行った①Y2、Y3、Y4による第1回事情聴取及び第2回事情聴取がXの名誉等の毀損に当たる、②Y2、Y3、Y4によるX使用のパソコン等の調査及びその際、入手したXの……[続きを読む]

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