判決年月2017年7月の労働判例

2018.03.22 【判決日:2017.07.03】
シュプリンガー・ジャパン事件(東京地判平29・7・3) 育児休業前に問題あったと復職拒否し退職勧奨 育休明けの解雇合理性なし ★
ジャンル:
  • 均等待遇
  • 女性
  • 退職
  • 退職勧奨

 育休前の勤務態度を理由に復職を拒否し、退職勧奨したうえで8カ月後に解雇した。会社は弁護士らに注意や指導、軽い懲戒処分など段階を踏むよう助言を受ける一方で、職場内から不満が噴出し業務に支障が生じると主張するが、東京地裁は、解雇が法律上の根拠を欠くことを認識できたとして無効と判断。危険・損害が生じるおそれに関し具体的な裏付けもないとした。……[続きを読む]

2017.12.13 【判決日:2017.07.07】
医療法人康心会事件(最二小判平29・7・7) 「医師は好待遇」と残業代含む合意認めた原審判断は 割増賃金部分判別できない ★
ジャンル:
  • 割増賃金
  • 賃金

 「医師に時間数に応じた賃金はなじまない」「好待遇で割増賃金は年俸に含む」として、医師の未払残業代請求を棄却した事案の上告審。病院では緊急業務などには割増を支払う一方、通常業務の延長は対象外としていた。最高裁は、割増の対象外となる部分を年俸1700万円に含める合意はあったが、通常の労働時間の賃金と判別できないとして、審理のため差し戻した。……[続きを読む]

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