- 2021.02.25 【判決日:2020.07.02】
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損害賠償請求事件(大阪地裁堺支判令2・7・2) 国籍を誹謗中傷する文書配布され違法と訴える “差別受けるおそれ”に賠償ジャンル:
- 労働契約上の権利義務
- 損害賠償
社内の配布文書で国籍を誹謗中傷されたとして、会社らに損害賠償を求めた。会社は教育の一環としていた。裁判所は、差別的取扱いを受けるのではないかとおそれを抱いて然るべきと判断、また文書の配布態様から人格的利益の侵害とした。文書の内容は著しい侮辱と感じられ名誉感情を害するもので、かつ、反復継続して大量に配布し、口頭で自由に意見することも困難だ……[続きを読む]
判決年月2020年7月の労働判例
- 2021.01.21 【判決日:2020.07.20】
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日本貨物検数協会事件(名古屋地判令2・7・20) 「違法な偽装請負」で派遣先へ直接雇用申し込む 法の適用免れる目的と認定ジャンル:
- 派遣
港湾貨物を確認する検数業務を請け負っていた会社の労働者らが、違法な偽装請負であるとして派遣先に直接雇用を求めた。名古屋地裁は、偽装請負の状態は約10年間に及ぶなど客観的な事情から、派遣法等の適用を免れるための脱法目的と認定。派遣可能期間を超えて熟練労働者を派遣していた。なお、偽装請負の解消から1年以上経過しており、みなしの効力は認めなか……[続きを読む]