判決年月1992年2月の労働判例

1992.10.19 【判決日:1992.02.09】
東京ビジネス学園事件(平4・2・9東京地決) 職務能力不足・勤務状況不良管理者の普通解雇は
ジャンル:
  • 職務能力
  • 解雇

“不完全履行”理由にOK 筆者:弁護士 安西 愈(中央大学講師) 事案の概要  本件は、職務能力に乏しく、勤務状況も不良であることを理由になされた私立専修学校(会社が経営)の理事長室長兼営業部長に対する解雇の効力が争われたものであるが、本決定はこれを有効なものとした。  すなわち、学校(経営主体の会社)は右のごとき管理職として本人を中途採……[続きを読む]

1992.09.21 【判決日:1992.02.27】
エア・インディア事件(平4・2・27東京地判) 雇用契約上の職種限定の合意に限界はあるか
ジャンル:
  • 労働契約
  • 職種限定合意

黙示的合意で限界がある 筆者:弁護士 渡部 邦昭(経営法曹会議) 事案の概要  被告(エア・インディア)は、インド国営の国際線航空会社で、日本国の東京、大阪、名古屋、福岡に各支社を、新東京国際空港及び大阪国際空港に各営業所をそれぞれ置いており、成田営業所(新東京国際空港にある営業所)は、東京支社長の管理のもとに置かれている。原告(1944……[続きを読む]

1992.08.03 【判決日:1992.02.04】
弥栄自動車事件(平4・2・4京都地判) 係長補佐は「管理監督者」に該当するか
ジャンル:
  • 労働時間
  • 管理監督者性

名称でなく実態で判断 筆者:弁護士 宮本 光雄(経営法曹会議) 事案の概要  タクシー会社営業センターの係長ないし係長補佐である労働者らが、それまで会社から労基法41条2号の「管理監督者」に当たるとして時間外労働手当の支払いを受けていなかったのに対し、時間外労働手当およびそれと同額の附加金の支払いを求めた事案である。  営業センターにおけ……[続きを読む]

1992.07.20 【判決日:1992.02.25】
亮正会高津中央病院事件(平4・2・25東京高判) 初審命令以降の事情変更と中労委命令
ジャンル:
  • 労働組合

“事情変更を斟酌”が一般的 筆者:弁護士 中町 誠(経営法曹会議) 事案の概要  事実関係は複雑なので、論点に関係のある部分のみに限って紹介する。  T病院において1年間の契約で更新を重ねて来たパートタイマーの看護助手2名(X1、X2)の更新拒絶問題で、初審神奈川地労委は、右取り扱いを不当労働行為と認定し、T病院に2名の原職復帰とバックペ……[続きを読む]

1992.05.11 【判決日:1992.02.18】
エス・ウン卜・エー社事件(平4・2・18最判) 年休の算定と不利益扱い ★
ジャンル:
  • 年休

欠勤扱いは私法上不適法 筆者:弁護士 中町 誠(経営法曹会議) 事案の概要  Y会社は、昭和59年1月の就業規則改正により、日曜日を休日とし、祝日、交替出勤日以外の土曜日、年末年始を「一般休暇日」とし、一般休暇日は、生理休暇、特別休暇などとともに、年休付与の基準となる全労働日に含める旨定めた。Xは、昭和60年及び61年には新規定では8割出……[続きを読む]

年月アーカイブ

ページトップ
 

ご利用いただけない機能です


ご利用いただけません。