判決年月1993年9月の労働判例

1994.05.02 【判決日:1993.09.10】
日本情報企画事件(東京地判平5・9・10) どうする?使用人兼務役員の退職金の支払い
ジャンル:
  • 労働者
  • 労基法の基本原則
  • 賃金
  • 退職金

退職金規定が適用される 筆者:弁護士 加茂 善仁(経営法曹会議) 事案の概要  Y株式会社は、電子計算機による情報処理サービス、情報提供及びこれに関する業務及びソフトウエアの開発並びにこれに関する技術者の派遣業等を目的とする会社である。  Xらは、Y会社に入社し、入社時からY会社の取締役として登記されていたが、取締役としての地位は形式的・……[続きを読む]

1994.02.21 【判決日:1993.09.21】
片山組事件(東京地判平5・9・21) 現場監督従業員に対する自宅治療命令と賃金支払義務 ★
ジャンル:
  • 休職
  • 傷病休職
  • 賃金
  • 賃金請求権

就労拒絶は相当性を欠く 筆者:弁護士 安西 愈(中央大学講師) 事案の概要  本件は、従業員が疾病(私病)にかかったときに、使用者はその従業員の担当業務との関係でいかに対処すべきかが問題となった事案である。  使用者である被告会社(土木建築の設計施工業者)の現場監督業務に従事していた原告が、病気(バセドウ病)と診断された。原告は、同病が特……[続きを読む]

1994.01.17 【判決日:1993.09.28】
ケンウッド事件(東京地判平5・9・28) 子育て女子社員への異動命令は権利の濫用に当たるか ★
ジャンル:
  • 配転・出向

不利益は甘受すべき範囲 筆者:弁護士 中山 慈夫(経営法曹会議) 事案の概要  音響機器等の製造販売会社に勤務していた既婚女子従業員は、東京都目黒区内の事業所から八王子事業所への異動命令を受けたが、異動命令は権利の濫用に当たり、無効であるとして異動に応じなかったため、停職処分さらに懲戒解雇処分となった。そこで、従業員が、異動命令及び各処分……[続きを読む]

1993.12.20 【判決日:1993.09.27】
南労会事件(平5・9・27大阪地決) 従業員の使用者に対する就労請求は認められるか
ジャンル:
  • 労働契約上の権利義務
  • 懲戒・懲戒解雇

義務であって権利ではない 筆者:弁護士 牛嶋 勉(経営法曹会議) 事案の概要  債権者は、診療所等を経営することを目的とする医療法人であり、松浦診療所を開設している。  債務者は、債権者の前身である松浦診療所に就職し、医療法人化された後も同診療所医事科(医療事務、受付)の職員として就業してきた。  債権者は債務者に対し、平成4年12月19……[続きを読む]

1993.12.13 【判決日:1993.09.29】
帝国臓器製薬事件(平5・9・29東京地判) 共働き者が転勤命令に伴う単身赴任に損害賠償を請求 ★
ジャンル:
  • 配転・出向

不利益は甘受すべき範囲内 筆者:弁護士 加茂 善仁(経営法曹会議) 事案の概要  本件は、Y会社に勤務するX1が、Y会社東京営業所から名古屋営業所への転勤を命ぜられ、この転勤命令によりY会社で共働きの妻X2及び子供らと別居せざるを得ない単身赴任を強いられたとして、X1・X2ら(以下「X1ら」という)がY会社に対し、右転勤命令の違法・無効を……[続きを読む]

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