判決年月1994年2月の労働判例

1994.08.01 【判決日:1994.02.24】
甲子電研事件(東京地判平6・2・24) 在職中の企業情報提供、競業会社の設立計画は不法行為か
ジャンル:
  • 労働契約上の権利義務
  • 競業避止義務

競業・情報の濃淡で異なる 筆者:弁護士 中山 慈夫(経営法曹会議) 事案の概要  本件は、会社の元従業員たる被告が、在職中に無断で会社の企業情報を取引先や同業他社に売り、また競業会社K社の設立計画を立てたとして、会社及びその代表者が不法行為に基づき被告に対して損害賠償を求めた事案である。 判決のポイント  本件では、会社のいかなる企業情報……[続きを読む]

1994.07.18 【判決日:1994.02.24】
オリエンタルチェン工業事件(東京地判平6・2・24) 組合事務所等の貸与拒否が不当労働行為になるのは?
ジャンル:
  • 労働組合

一方への不利益は支配介入 筆者:弁護士 牛嶋 勉(経営法曹会議) 事案の概要  支部組合は、会社が、他の二組合に対しては会社移転後会社構内に新しく組合事務所を貸与したにもかかわらず、支部組合には移転前の場所に組合事務所を残したまま新しく組合事務所を貸与しないこと、会社移転後、支部組合の組合掲示板貸与も拒否していることが労働協約に違反し、不……[続きを読む]

1994.05.16 【判決日:1994.02.22】
日鉄鉱業事件(最三小判平6・2・22) 消滅時効の起算点はいつから じん肺権患者の慰謝料請求権 ★
ジャンル:
  • 労働契約上の権利義務
  • 労働安全衛生法
  • 損害賠償

行政上の最終決定のとき 筆者:弁護士 牛嶋 勉(経営法曹会議) 事案の概要  炭鉱で働いた結果「じん肺」に罹患したとして、元従業員63名について、安全配慮義務違反に基づき、会社に対し総額20億6000万円の慰謝料を請求した。  第一審長崎地裁佐世保支部昭60・3・25判決は、20名について消滅時効が成立したとし、43名について9億9000……[続きを読む]

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