判決年月1994年3月の労働判例

1995.06.19 【判決日:1994.03.28】
国鉄清算事業団建物明渡請求事件(千葉地判平6・3・28) 従業員身分喪失した者の社宅利用 明渡し要求は当然の行為
ジャンル:
  • 寄宿舎・社宅

貸与と雇用関係とは密接に関連 筆者:弁護士 加茂 善仁(経営法曹会議) 事案の概要  元国鉄の職員であったAは、国鉄公舎基準規程により本件宿舎に入居していた。Aは、国鉄改革の際に新会社に採用されなかったため国鉄清算事業団の職員となり、再就職対象者に指定されたが再就職しないまま辞職願を提出し、事業団を退職した。一方、本件宿舎の所有権は、国鉄……[続きを読む]

1995.02.20 【判決日:1994.03.28】
サンデン交通事件(山口地下関支部判平6・3・28) ピケ指導した委員長を譴責処分 違法な実力行使に懲戒も可
ジャンル:
  • 労働組合
  • 懲戒・懲戒解雇
  • 組合活動

ピケで許されるのは平和的説得 筆者:弁護士 山田 靖典(経営法曹会議) 事案の概要  会社と労働組合は、労働協約を締結していなかったが、以前には24時間前までに争議行為の予告通知をする旨の協約があり、これを尊重する労使慣行があった。組合は、春闘時に慣行に従いストを行う旨を会社に予告したが、「但し、会社側による車両分散などストライキ対抗手段……[続きを読む]

1994.10.10 【判決日:1994.03.30】
環境サービス事件(東京地判平6・3・30) 職歴詐称労働者を即時解雇 解雇予告手当の支払いは? 
ジャンル:
  • 懲戒・懲戒解雇
  • 経歴詐称
  • 解雇

「本人の責」に支払う義務ない  筆者:弁護士 中山 慈夫(経営法曹会議) 事案の概要  Xは、給排水設備の維持管理を行う会社に、給排水工事の経験が十分ある旨申告して採用された。しかし、実際はXの右工事に関する経験は乏しく、十分な仕事をこなすことができなかったため、会社は一ヵ月後にXを即時解雇とした。本件は、Xが解雇自体を争わず、解雇予告手……[続きを読む]

1994.09.26 【判決日:1994.03.07】
黒田病院事件(東京地判平6・3・7) でっちあげの不祥事で退職を余儀なくされたと慰謝料請求
ジャンル:
  • 労働契約上の権利義務
  • 損害賠償
  • 退職
  • 退職願

追い込んだことが不法行為 筆者:弁護士 山田 靖典(経営法曹会議) 事案の概要  Xは、昭和55年3月、Y病院に就職し、以来、Y病院の透析室の技術者として勤務してきたが、平成2年11月13日、Y病院に対し、平成3年1月20日をもって退職したい旨の退職願を提出し、同日をもってY病院を退職したが、この退職はY病院から事実に反する出入業者との不……[続きを読む]

1994.08.29 【判決日:1994.03.31】
空港環境整備協会事件(東京地判平6・3・31) 退職手当規程の変更による退職金支給率の引下げは有効か
ジャンル:
  • 就業規則の不利益変更
  • 退職金

受忍すべき合理的な内容 筆者:弁護士 畑 守人(経営法曹会議) 事案の概要  被告は、俸給が低く、退職手当が高いという状況で給与制度全体としてバランスを欠いていること、俸給が職務と責任に対応せず公務員に比し低いこと、退職手当が高水準で、しかも支給限度額がないなど不相当であり、定年延長を前提として是正する必要があることなどから、退職手当を含……[続きを読む]

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