判決年月2005年3月の労働判例

2006.03.06 【判決日:2005.03.18】
新阪神タクシー事件(大阪地判平17・3・18) 業務命令無視の乗務員が就労拒絶中の賃金請求 正しい労務の提供ではない
ジャンル:
  • 労働契約上の権利義務

 タクシー会社の乗務員が、運転者証の表示や点呼簿への捺印などの指示に従わないため就労を拒絶されたことについて、同措置は会社の責めに帰す事由によるとして期間中の賃金の支払いなどを求めた事案。大阪地裁は、法令順守のための各業務命令を拒否した乗務の申し出は、債務の本旨に従った労務の提供ではないと判示し請求を斥けた。 法令に基づく指示 債務の本旨……[続きを読む]

2005.11.21 【判決日:2005.03.25】
リゾートトラスト事件(大阪地判平17・3・25) 定額手当払っていたのに退職係長が割増分請求 規制除外の管理職ではない
ジャンル:
  • 労働時間
  • 管理監督者性

 ホテル・レストラン経営会社の経理係長は、時間外勤務手当相当のライン職給4万円を支給されていたが、退職後に退職前約半年間の時間外、深夜、休日割増賃金を請求した。大阪地裁は日常的な経理事務が職務で勤務時間の自由裁量もないとし、労基法の管理監督者と認められないと請求の一部を容認した。 通常の経理が職掌 勤怠チェックあり 筆者:弁護士 山田 靖……[続きを読む]

2005.11.07 【判決日:2005.03.30】
ネスレコンフェクショナリー関西支店事件(大阪地判平17・3・30) 業務外注化で有期労働者を契約期間中に打切り 解雇権の濫用法理で無効に
ジャンル:
  • 更新拒否(雇止め)
  • 解雇

 菓子類の販売促進業務に従事する有期労働契約の従業員を、業務の外注化に伴い契約期間中に解雇・雇止めしたもので、大阪地裁は契約中の解約条項は民法上有効としつつも、解雇権濫用法理を適用し期間満了前に解雇・雇止めする必要性はなく、回避する努力もしていないとして解雇無効とした。 満了前の必要ない 回避策欠く雇止め 筆者:弁護士 岩本 充史 事案の……[続きを読む]

2005.10.17 【判決日:2005.03.25】
エージーフーズ事件(京都地判平17・3・25) 飲食店長が自殺、過重労働が原因と遺族が提訴 実態知り得ても措置講じず
ジャンル:
  • 労災
  • 業務上・外認定

 売上げ減少から他店への異動を求められ、うつ病に罹患し自殺したレストラン店長の遺族が過重労働が原因として損害賠償を求めたもので、京都地裁は業務過重によるストレス要因が積み重なったとし、労働実態や精神状態を知り得たにもかかわらず措置を講じなかった会社の過失相殺の主張も要求も斥けた。 経営者自ら出入り 過失相殺も斥ける 筆者:弁護士 岡芹 健……[続きを読む]

2005.10.03 【判決日:2005.03.31】
アテスト(ニコン熊谷製作所)事件(東京地判平17・3・31) 自殺した業請労働者の遺族が発注先に賠償請求 業務過重による鬱病が原因
ジャンル:
  • 労災
  • 損害賠償

 業務請負会社の従業員が自殺したため遺族が勤務先と発注先の両社に損害賠償を求めた事案で、東京地裁は発注先が業務指示・管理していたとし、自殺の原因は業務過重によるうつ病と認め、健康状態悪化の予見可能性も肯定し、安全配慮義務違反に基づく責任を負うと判示、損害賠償額は7割に減額した。 予見可能性あった 7割の限度で認容 筆者:弁護士 牛嶋 勉(……[続きを読む]

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