判決年月1994年8月の労働判例

1995.06.12 【判決日:1994.08.08】
大東設備工業事件(東京地判平6・8・8) 定年後の新規採用者と再雇用制度 定めによる期間満了で終了
ジャンル:
  • 定年・再雇用
  • 退職

採用時点で適用の有無の確認を 筆者:弁護士 安西 愈 事案の概要  原告は昭和59年、ボイラーマン(2級ボイラー技師の有資格者)として、被告会社に62歳の時に雇用期間は1年として雇用されたが、期間の更新により継続雇用されてきた。  原告は、「1、雇用契約においては、原告がボイラーマンとしての資格を有し、かつ、健康で事故等のない限り、年齢に……[続きを読む]

1995.05.01 【判決日:1994.08.09】
新潟労災病院事件(新潟地高田支部決平6・8・9) 反覆更新の嘱託職員を雇止めに 回避努力に欠け許されない
ジャンル:
  • 更新拒否(雇止め)
  • 解雇

継続することが期待されていた 筆者:弁護士 中山 慈夫(経営法曹会議) 事案の概要  本件は、反覆更新されてきた有期雇用契約の雇止めが争われたものである。  病院の外来部門に勤務する有期契約の嘱託職員4名は、雇用契約の更新を繰り返し、勤続年数は短い者で約2年、長い者で約18年となっていた。病院は病棟の老朽化・狭隘化が顕著となったため、改築……[続きを読む]

1995.01.23 【判決日:1994.08.10】
東海旅客鉄道事件(大阪地決平6・8・10) “片道出向”に個別合意必要か 「包括的合意」の主張はムリ
ジャンル:
  • 配転・出向

就業規則の定めでは復職が前提 筆者:弁護士 宮本 光雄(経営法曹会議) 事案の概要  会社の就業規則には、出向の根拠規定と出向規定があるが、これとは別に、会社と組合は、60歳定年実施に関する協定を締結した。これによれば、定年は60歳とするが、満54歳以降の人事運用については、原則として出向するものとする旨定められている。  会社は、右協定……[続きを読む]

1994.12.12 【判決日:1994.08.26】
名古屋南労基署長(矢作電設)事件(名古屋地判平6・8・26) 高血圧疾患者の海外出張中の脳出血死に、業務起因性は? ★
ジャンル:
  • 労災
  • 業務上・外認定

認められた相当因果関係 筆者:弁護士 中山 慈夫(経営法曹会議) 事案の概要  本件は、入社以降、最大血圧が150を上回り、定期健康診断において高血圧と診断され、治療を受けていたなど、高血圧症の基礎疾患を有する取締役開発部長Xが外国主張中に脳出血により死亡したため、Xの妻から遺族補償年金等の労災保険給付を求められた事案である。争点は、Xの……[続きを読む]

1994.11.14 【判決日:1994.08.08】
大東設備工業事件(東京地判平6・8・8) 定年到達者を期間を定めて引続き雇用、契約の終了は
ジャンル:
  • 定年・再雇用
  • 退職

延長期限がくれば終わる 筆者:弁護士 宮本 光雄(経営法曹会議) 事案の概要  被告会社は、雇用期間を昭和59年12月21日から1年間と定めて原告を採用し、その後、更新により雇用を継続していた。被告会社の就業規則では、社員の定年は満60歳と定めているが、勤務成績が良好な者については1年ごとの再雇用により満70歳まで(特に指定した者は除く)……[続きを読む]

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