判決年月2007年3月の労働判例

2008.02.04 【判決日:2007.03.13】
広島セクハラ(生命保険会社)事件(広島地判平19・3・13) 外交員の忘年会でセクハラ、原告らにも過失? 行為煽ったとして2割減額
ジャンル:
  • セクハラ
  • 女性

 忘年会で男性上司3人が性的嫌がらせを行ったとして、保険会社の女性外交員7人が不法行為による損害賠償を請求した事案。広島地裁は、行為の違法性と使用者責任を認めつつも、席上で嬌声を上げるなど行為を煽ったと推認し、慰謝料の2割減額を相当と判示。なお、会社の事後対応に配慮義務違反はないとして、債務不履行の主張を斥けた。 嬌声を上げて騒ぐ 使用者……[続きを読む]

2007.11.12 【判決日:2007.03.09】
日産センチュリー証券事件(東京地判平19・3・9) 営業日誌持ち帰り懲戒解雇に…「機密の漏洩」か 正当な目的有し処分は無効
ジャンル:
  • 守秘義務違反
  • 懲戒・懲戒解雇

 証券会社の営業社員が、訪問場所と顧客名を記載した日誌を自宅に持ち帰ったことを理由とする懲戒解雇は無効として争った事案。東京地裁は、日誌を第三者へ開示する意思やその事実はなく、機密漏洩に当たらないと判示。使用目的は顧客訪問計画の作成で正当性があり、安全な方法で保管していたことから、漏洩行為の態様は軽微で、解雇権濫用により無効とした。 自宅……[続きを読む]

2007.10.29 【判決日:2007.03.26】
中山書店事件(東京地判平19・3・26) 同意なき年俸減額は有効? 従前額との差額請求 提示額を最低保障として合意
ジャンル:
  • 就業規則の不利益変更
  • 賃金・賞与

 社員の同意なく年俸を減額したことにつき、過去に合意した年俸との差額を請求した事案。東京地裁は、会社は年俸交渉打ち切りの決定権があるが行使しておらず、現在交渉中の提示額を最低保障とする合意が成立していると判示。1年限定で合意した過去の年俸額は請求できず、制度について社員に対する説明は広く認識されていることから、年俸減額を有効とした。 決定……[続きを読む]

2007.09.24 【判決日:2007.03.29】
東日本電信電話ほか事件(東京地判平19・3・29) 業務の一部外注化による転勤は命令権の濫用か 不利益は甘受可能な範囲内
ジャンル:
  • 配転・出向

 外注により担当業務がなくなったことから配転になった社員9人が、その効力無効を求めて争った事案。東京地裁は、配転に経営上の必要性・合理性を認めたうえで、労働力の適正配置を意図して行ったものであり、単身赴任によって被る不利益も通常甘受すべき程度で、大きくはないと判示。配転命令を権利の濫用として無効とするには足りないと請求を棄却した。 労働力……[続きを読む]

2007.09.10 【判決日:2007.03.26】
東京海上日動火災保険事件(東京地判平19・3・26) 損保の外勤社員が配転に…職種限定で入ったが 特約変える正当性に欠ける
ジャンル:
  • 配転・出向

 職種を変更し継続雇用する合理化案に対し、損保の外勤社員が職種を限定した労働条件の不利益変更で無効として争った。東京地裁は、職種の特殊性および独自性や勤務地を限定した募集方法などから、職種限定等特約の合意を認め、個別の同意がなくても配転命令は可能としつつも、将来にわたる収入減など職種変更の正当性が立証できていないとして、請求を認容した。……[続きを読む]

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