判決年月2001年8月の労働判例

2002.07.29 【判決日:2001.08.09】
地公災基金群馬支部長事件(東京高判平13・8・9) 消防士が火災出動中に急産心不全で死亡 公務の過重負荷が原因に
ジャンル:
  • 労災
  • 業務上・外認定

高血圧、多量喫煙など危険因子多数 筆者:弁護士 山田 靖典(経営法曹会議) 事案の概要  消防吏員であった甲は、勤務中に仮眠していたところを、火災出動指令により起こされ、消防車に乗り込んだ直後に全身痙攣状態となり、急性心筋梗塞を発症し、急性心不全により死亡した。甲の妻のXは、甲の死亡は公務に起因するとして、地公災基金群馬県支部長に対し公務……[続きを読む]

2002.05.27 【判決日:2001.08.23】
日本ニューホランド事件(札幌地判平13・8・23) 55歳以上の賃金減額を労使間で合意 通知文書だけでは効力なし
ジャンル:
  • 就業規則の不利益変更
  • 賃金・賞与

就業規則改定なく差額分支払を命令 筆者:弁護士 中町 誠(経営法曹会議) 事案の概要  本件は、被告の就業員である原告が、55歳に達した月の翌月から、給与及び賞与を一方的に減額されたとして、被告に対し、給与については、55歳に達した月の支給額と実際の支給額との差額の支払を、賞与については、55歳未満の者の査定基準の平均値に基づいて算定した……[続きを読む]

2002.04.08 【判決日:2001.08.24】
中川印刷事件(大阪地判平13・8・24) 懲戒解雇までの自宅謹慎中の賃金不支給 業務命令と判断し支払義務
ジャンル:
  • 懲戒・懲戒解雇
  • 懲戒手続

暫定措置としての規定整備が必要に 筆者:弁護士 山田 靖典(経営法曹会議) 事案の概要  Xは、平成8年11月、Y社に営業職として入社し、その後、製作関係や工務営業を担当するようになったが、9年春頃から、社内で暴言を吐くようになり、他の従業員や役員との関係もうまくいかないことが多く、上司を罵倒したり、人事に介入したり、他の従業員と喧嘩をす……[続きを読む]

2002.03.11 【判決日:2001.08.30】
ハクスイテック事件(大阪高判平13・8・30) 能力・成果主義型賃金導入狙いに就業規則を変更 不利益の程度小さく容認
ジャンル:
  • 就業規則の不利益変更
  • 賃金・賞与

年功体系の合理性は失われつつある 筆者:弁護士 牛嶋 勉(経営法曹会議) 事案の概要  本件は、化学工業薬品の製造・販売・輸出入等を業とする会社の従業員である原告が、会社における平成8年3月21日付けの給与規定の変更(年功型賃金体系から能力・成果主義型賃金体系への変更)及び平成11年1月1日付けの退職金規定の変更(退職金の計算方式を、勤続……[続きを読む]

2001.12.17 【判決日:2001.08.31】
アメリカン・スクール事件(東京地判平13・8・31) 人事権の行使で就業規則に定めのない「降格」は可能か 降格に伴う減給もOK
ジャンル:
  • 昇給昇格・降格

告知の際「懲戒」か「人事権」か明白に 筆者:弁護士 山田 靖典(経営法曹会議) 事案の概要  主として在日アメリカ人の子女の小中高校教育を行っているYは、施設管理部長のXに対し、Xが学校の出入業者から仕事発注の見返りに長期にわたり多額の謝礼を受け取っていたことなどを理由として、英文の文書(以下「本件通知書」)により、Xを平成12年1月10……[続きを読む]

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