判決年月2001年3月の労働判例

2002.12.02 【判決日:2001.03.29】
セイシン企業事件(東京高判平13・3・29) 作業前の安全教育、安全管理を怠り右腕切断 企業側の過失割合60%
ジャンル:
  • 労働安全衛生法

不用意に作業した労働者も責任あり 筆者:弁護士 山田 靖典(経営法曹会議) 事案の概要  平成8年11月12日午前5時ごろ、Y社工場内で造粒機による造粒加工作業に従事中のXが、造粒機に組み合わされて設置されたロータリーバルブ(本件バルブ)に右腕を巻き込まれ、右上肢肘下10センチメートル切断の傷害を負った事故につき、使用者のY社に対し、雇用……[続きを読む]

2001.12.31 【判決日:2001.03.26】
風月荘事件(大阪地判平13・3・26) カラオケ店店長から時間外労働の割増賃金の請求 管理監督者に該当しない
ジャンル:
  • 労働時間
  • 管理監督者性

人事権なく、勤務状況等も管理下に 筆者:弁護士 岩本 充史 事案の概要  本件は、カラオケ店、喫茶店、麻雀店、パチンコ店を経営するY会社に昭和61年7月に入社し、平成4年3月に喫茶店及びカラオケ店の店長として配置されていたXが、平成11年12月28日に、Y会社を退職し、時間外労働に対する割増賃金、退職金その他の賃金が未払いであるとして、そ……[続きを読む]

2001.11.12 【判決日:2001.03.06】
阪和銀行事件(和歌山地判平13・3・6) 退職後締結された労働協約もとに退職金差額分の請求 違法無効の点なく棄却
ジャンル:
  • 賃金
  • 退職金

適用対象は締結時 組合員に限られる 筆者:弁護士 加茂 善仁(経営法曹会議) 事案の概要  Y銀行は、平成8年11月21日、経営破綻のため業務停止命令を受け、平成10年1月23日業務を終了し、同月26日解散した。  Xら14名は、Yの従業員(組合員)であったが、平成8年12月30日から平成9年3月14日の間に、Yを退職し、退職金規定にもと……[続きを読む]

2001.09.03 【判決日:2001.03.23】
中外爐工業事件(大阪地判平13・3・23) 退職届受理後に技術資料持出しが発覚、懲戒解雇に 退職慰労金不支給もOK
ジャンル:
  • 守秘義務違反
  • 懲戒・懲戒解雇

大量に自宅へ配送 背信的意図と認定 筆者:弁護士 山田 靖典(経営法曹会議) 事案の概要  Xは、昭和62年に被告に雇用された従業員であったが、台湾の会社向けカラーコーティング設備のラミネータ装置(貼付機)開発にプロジェクトマネージャーとして従事していた平成11年12月8日、Y社が推進していた転進援助制度の利用を申し出て翌月31日をもって……[続きを読む]

2001.05.14 【判決日:2001.03.13】
都南自動車教習所事件(最三小判平13・3・13) 労組法14条所定の要件を欠く労使合意の効力は? 協約としての規範的効力ない ★
ジャンル:
  • 労働組合

協定書なし理由にベアの支給を拒む 筆者:弁護士 中町 誠(経営法曹会議) 事案の概要  本件は、上告人の従業員である被告人らが、平成3年から同7年までの間、被上告人らの所属する労働組合と上告人との間でベースアップの金額につき合意が成立したのに、その分が支給されなかったとして、上告人に対し、主位的にベースアップ分及びベースアップに伴う時間外……[続きを読む]

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