判決年月2006年6月の労働判例

2007.04.16 【判決日:2006.06.15】
大虎運輸事件(大阪地判昭18・6・15) 完全歩合給の夜行便貨物運転手が割増を請求へ 賃金に深夜分含む合意認定
ジャンル:
  • 割増賃金
  • 賃金

 夜行便に従事した元トラック運転手が待機中も含めた時間外・休日・深夜割増賃金を求めた事案。大阪地裁は、勤務が深夜時間帯であることから、賃金に深夜割増を含む合意を認める一方、時間外や休日分は通常の賃金と判別できない点を理由に支払いを命じた。なお、仕事の合間は拘束されず指揮命令下にないとして、手待時間や労働時間にあたらないと認定した。 残業と……[続きを読む]

2007.03.26 【判決日:2006.06.26】
足立労基署長(日昇塗装興業)事件(東京地判平18・6・26) 暑熱作業中の死亡で労災保険不支給判断の是非 熱中症の業務起因性を認容
ジャンル:
  • 労災
  • 業務上・外認定

 最高気温が28度を超える中でアスファルト舗装工事に従事した作業員の死亡事件で、遺族の労災請求を持病による急性心不全として不支給処分とした労基署長に対する行訴事案。東京地裁は、詳細な医学的所見をもとに、熱中症は暑熱な場所における業務に起因して発症し得ることが医学経験則上認められるとし、業務起因性を認め、不支給処分を違法として取り消した。……[続きを読む]

2007.01.22 【判決日:2006.06.29】
マイスタッフ(一橋出版)事件(東京高判平18・6・29) 派遣労働者が派遣先との労働契約の成立を主張 “黙示の合意”を否定し棄却
ジャンル:
  • 更新拒否(雇止め)
  • 派遣
  • 解雇

 期間満了で契約が打ち切られた派遣労働者が親会社と子会社の関係にある派遣先・元について、業務の一体性に加え実質、派遣先が労働者の採用・賃金額を決定しているとして、派遣先との「黙示の労働契約」の成立を前提にした労働契約上の地位確認と賃金支払いを求めた事案の控訴審。東京高裁は1審判決を支持し、派遣元の独立性を認め、労働契約の終了を有効とした。……[続きを読む]

2006.08.28 【判決日:2006.06.22】
ノイズ研究所事件(東京高判平18・6・22) 代償不十分で無効とされた成果主義賃金の是非 柔軟さ欠けるも合理的措置
ジャンル:
  • 就業規則の不利益変更
  • 賃金・賞与

 代償措置が不十分として成果主義賃金への給与規程改正を無効とされた事案の控訴審。東京高裁は、新制度は職務内容と業績・能力評価による合理的な原資配分に改める相当なものと判示、代償措置については柔軟性に欠けるものの高度の必要性に基づく合理的措置とし一審判断を覆した。また職務の格付けは経営上の裁量的範囲に委ねられるとした。 一審の判断を覆す 格……[続きを読む]

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