判決年月1993年2月の労働判例

1994.05.30 【判決日:1993.02.12】
名海運輸作業事件(名古屋地決平5・2・12) ユ・シ協定締結組合から脱退 新組合を結成した者の解雇は
ジャンル:
  • 労働組合
  • 解雇

解雇権の濫用にあたり無効 筆者:弁護士 中山 慈夫(経営法曹会議) 事案の概要  本件は解雇の仮処分事件であり、争点のうちユニオンショップ協定(ユ・シ協定)と解雇の論点に関する事実は次の通りである。  会社とA労働組合との間では、組合員がA組合を脱退しまたは除名された場合、会社は当該組合を解雇する旨のユ・シ協定が締結されており、これを受け……[続きを読む]

1993.09.06 【判決日:1993.02.03】
朝日火災海上保険事件(平5・2・3神戸地判) 企業合体により労働条件の不利益変更をしても有効か
ジャンル:
  • 定年制
  • 就業規則の不利益変更

必要性など合理性あれば 筆者:弁護士 渡部 邦昭(経営法曹会議) 事案の概要  会社(朝日火災海上保険株式会社)は、昭和26年2月28日に設立され、昭和40年2月1日、興亜火災株式会社の一組織である鉄道保険部と合体した。甲(原告)は、昭和28年、鉄道保険部に入社し、本件合体により会社の従業員となった。鉄道保険部従業員は、全損保労働組合鉄保……[続きを読む]

1993.08.16 【判決日:1993.02.19】
ス卜ロングスリッパ工業事件(平5・2・19東京地判) 職歴・持病を隠匿しての勤務成績不良者の普通解雇は
ジャンル:
  • 勤務成績不良
  • 解雇

「適性判断できない」に軍配 筆者:弁護士 山田 靖典(経営法曹会議) 事案の概要  Xは、平成4年2月4日、Y社に入社し、同日以降、Y社配送センターに勤務した。  しかるに、Y社は、1カ月間のXの勤務状況が、就業規則所定の「勤務成績又は能率が不良で就業に適しないと認めたとき」に該当するとして同年3月6日付けで、Xに対し同年4月10日限り解……[続きを読む]

1993.07.19 【判決日:1993.02.04】
灰孝小野田レミコン事件(平5・2・4東京地判) 2人しかいない少数組合から事務所貸与の要求 ★
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  • 労働組合

理由ない拒否は支配介入 筆者:弁護士 宮本 光雄(経営法曹会議) 事案の概要  会社には3つの組合があり、そのうち2つの組合には結成後まもなく組合事務所を貸与したが、組合員2名の組合には、その人数が少ないこと及び会社にはその場所がないことなどを理由に貸与を拒否してきた。  地労委、中労委はともにこれを不当労働行為と判断した。本件はその行政……[続きを読む]

1993.04.26 【判決日:1993.02.10】
東日本旅客鉄道事件(平5・2・10東京高判) 出向先工場前におけるビラ配布等情宣活動の正当性は
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  • 労働組合

宣伝カー使用は非違行為に 筆者:弁護士 中町 誠(経営法曹会議) 事案の概要  Y会社は、発足当初から、膨大な余剰人員を抱えていたため、これらの人員の活用が重要な問題であった。そこで、関連会社の育成や民間会社での社外教育などの観点から出向を積極的に推進した。しかし、Z組合は、右出向について、出向者の事前同意のない実施に反対し、Z組合員らの……[続きを読む]

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