判決年月2016年8月の労働判例

2017.06.21 【判決日:2016.08.09】
国際自動車(再雇用更新拒絶)事件(東京地決平28・8・9) 低い売上げや事故理由に高齢ドライバーの更新拒否 “報復的な雇止め”で無効に
ジャンル:
  • 更新拒否(雇止め)
  • 解雇

 営業成績や事故を理由に契約更新されなかった65歳以上の元運転手2人が、地位確認等を求めた。東京地裁は、団交での代表者の発言から雇止めの理由は、残業代請求訴訟を提起した点にあると推認。更新回数は7回に上り上限年齢もないなど更新期待が認められ、雇止めの合理的理由も欠くとした。労組から労働者供給されていたが労契法の規制を潜脱するとしている。……[続きを読む]

2017.03.20 【判決日:2016.08.03】
空調服事件(東京高判平28・8・3) 社労士有資格者をパート採用、1カ月の試用で解雇 労務担当者として資質欠く
ジャンル:
  • 労働契約
  • 解雇
  • 解雇権の濫用
  • 試用期間

 社労士有資格者をパートとして中途採用したが、会議の発言を理由に1カ月の試用中解雇した。人事労務の機微に触れる情報を管理できる前提で採用したが、社員の情報共有の場である会議で突然「決算書は誤り」と発言したもので、事前に関係者の確認を怠り単なる自己アピールに過ぎないとして、承知していたら採用することはない資質に関わる情報で解雇有効とした。……[続きを読む]

2017.03.13 【判決日:2016.08.25】
L社事件(東京地判平28・8・25) 60歳前後で賃金差、同一労働同一賃金に違反と提訴 2割減は社会通念から許容 ★
ジャンル:
  • 労基法の基本原則
  • 同一労働同一賃金

 他社を定年退職後に嘱託採用された車両管理者が、再就職先に対し60歳前の正社員との基本給の差は、同一価値労働同一賃金の原則に反すると訴えた。東京地裁は、法令に同規定はないが不合理な差別は不法行為になり得ると判断。雇用保険や老齢年金を含め60歳前の8割程度を得るなど社会通念上不相当とはいえないとした。異動の配慮から職務は同等同質でないとした……[続きを読む]

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