『賃金』の労働判例

2019.07.25 【判決日:2019.04.25】
未払賃金等請求事件(最一小判平31・4・25) 労使合意で未払賃金「放棄」、退職者へ効力は? 賃金債権消滅の判断を覆す
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  • 賃金
  • 賃金請求権

 経営状況から賃金の支払いを2割猶予する労働協約を3年にわたり締結後、退職した組合員から差額を求められた。訴訟提起後に賃金債権を放棄する労使合意がなされていた。債権は消滅するとした原審に対し最高裁は、労組が本人を代理して合意したなどの事情はうかがわれず、債権放棄の効力は及ばないと判断。発生した賃金請求権を事後の協約で不利益に猶予・変更でき……[続きを読む]

2019.04.25 【判決日:2018.07.27】
一心屋事件(東京地判平30・7・27) 復職後は業務軽減し手当減、休職前の賃金請求 職務変更と減額に関連なし
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  • 休職
  • 休職の終了・満了
  • 賃金
  • 賃金請求権

 ケガから復職時に業務変更と手当減額の打診を拒否した元従業員が、就労できなかったのは会社の責任として休職前の賃金を請求した。会社は、負担軽減のため業務を限ったと主張。東京地裁は、職務に対応する手当の廃止は許容されるが、定額残業代の不支給と通勤手当の減額は、人事権行使の範囲にとどまらず同意なく決定できないとした。使用者の責めに帰すべき事由に……[続きを読む]

2019.04.18 【判決日:2018.05.09】
シンワ運輸東京(運行時間外手当)事件(東京高判平30・5・9) 時間で増えない歩合給が残業代相当の仕組みは 労基法の割増計算額上回る
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  • 割増賃金
  • 賃金

 貨物の配送ドライバー3人が、運賃収入から算定した歩合給は時間外割増賃金に当たらないとして、別途支払いを求めた事案の控訴審。手当額が時間に比例しないとの主張を、裁判所は賃金規程の割増賃金の算出、支払い方法を正しく解釈していないとして採用せず、就業規則等で対価の趣旨は明らかなこと、給与明細等で通常の賃金と判別できるなどとして請求を棄却した。……[続きを読む]

2019.02.21 【判決日:2018.05.30】
KDDI事件(東京地判平30・5・30) 手当を騙し取ったと懲戒解雇、退職金もゼロに 故意に不正受給し解雇有効
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  • 懲戒・懲戒解雇
  • 賃金
  • 退職金

 子の別居を届け出ず単身赴任手当等を不正受給したとして、懲戒解雇された女性が地位確認等を求めた。東京地裁は、3年以上で400万円超の損害が生じ、雇用継続の前提となる信頼関係を回復困難な程に毀損したと判断。規程などから変更の届出が必要なことは認識できたとして、虚偽の申告を故意と認めた。謝罪や弁償もなかった。退職金は勤続の功を勘案し6割を不支……[続きを読む]

2019.02.07 【判決日:2018.06.26】
NHK(名古屋放送局)事件(名古屋高判平30・6・26) 傷病休職中の「テスト出局」、賃金支払うべき? 試し出勤に最低賃金を適用
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  • 休職
  • 傷病休職
  • 賃金
  • 賃金請求権

 傷病休職期間の満了による解職を有効とした一審を不服として、元職員が控訴した事案。予備的に復職可否を判断するテスト出局中の賃金支払いを求めた。高裁は、作業が使用者の指示で行われその成果を享受している場合、指揮監督下の「労働」に当たると判断。制作に関与したニュース原稿は放映されていた。制度上無給でも、最低賃金法を適用し相当額の支払いを命じた……[続きを読む]

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