労働判例

 経営法曹会議に所属する気鋭の弁護士が、職場に役立つ最新労働判例を分かりやすく解説。事件の事実関係、判決のポイント、会社側が留意すべき事項を指摘し、労使トラブルへの対応や人事労務管理への応用を紹介します。

 1992年からの記事を掲載しており、ジャンルやキーワードによる検索も可能です。タイトル末尾に「★」マークがあるものは、判決文のリンクを掲載しています。

2017.09.20 【判決日:2016.07.14】
リンクスタッフ元従業員事件(大阪地判平28・7・14) 入社1年で同業へ転職され誓約書違反と賠償求める 競業禁止3年の合意は無効
ジャンル:
  • 労働契約上の権利義務
  • 競業避止義務

 病院への有料職業紹介を行う会社が、競業禁止の誓約書に反して同業他社に転職した元従業員に対し、100万円の損害賠償を求めた。大阪地裁は、誓約書自体を無効とした。在籍約1年の平社員に対し3年間にわたり、地域の制限なく同業への転職を禁じ、代償措置とされる手当も月2200円に過ぎないなど、広い競業禁止の範囲を正当化するものとはいえないとした。……[続きを読む]

2017.09.13
「働き方改革」へ判例再検証 職場に役立つ最新労働判例 連載1000回特別企画(下) 下級審編
ジャンル:
  • 労働契約
  • 労働契約上の権利義務
  • 労基法の基本原則
  • 労災
  • 同一労働同一賃金
  • 安全配慮義務
  • 定年・再雇用
  • 損害賠償
  • 業務上・外認定
  • 退職

役員個人も責任負う 「認定基準」と別判断も 企業の安全配慮義務違反 「働き方改革実行計画」のうち、「長時間労働の是正」「兼業・副業の促進」「高齢者の就業促進」に関する下級審判決を、解説者のコメントとともに紹介。大手広告代理店の新入社員の過労自殺もあり脱長時間労働の流れが加速する中、判例では過労死に対して役員や上司ら個人の責任を認めた事案が……[続きを読む]

2017.09.06
「働き方改革」へ判例再検証 職場に役立つ最新労働判例 連載1000回特別企画(中) 下級審編
ジャンル:
  • 休職
  • 休職の終了・満了
  • 労働契約
  • 労働契約の期間
  • 労基法の基本原則
  • 勤務成績不良
  • 同一労働同一賃金
  • 均等待遇
  • 女性
  • 昇給昇格・降格
  • 更新拒否(雇止め)
  • 解雇
  • 賃金
  • 賃金請求権

格差に“長期雇用”考慮 割増率不合理の例あり  1000回特別企画の2回目は、7人の解説者に「働き方改革実行計画」に関連した下級審判決を解説してもらった。同一労働同一賃金をめぐり、政府ガイドライン案が早くも判決に影響を及ぼしているとの指摘があった。有期契約の不更新条項には、書面合意のみで有効とはいえない点に留意が必要とも。「子育てと仕事の……[続きを読む]

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