『解雇』の労働判例

2019.11.07 【判決日:2018.09.12】
パナソニックアドバンストテクノロジー事件(大阪地判平30・9・12) 上司の誹謗中傷など懲戒事由まとめて普通解雇 非違行為複数でも処分重い
ジャンル:
  • 処分の量刑
  • 懲戒・懲戒解雇
  • 解雇
  • 解雇権の濫用

 上司を誹謗中傷し大声を出すなど、職場風紀を乱したなどとして普通解雇した事案。地位確認の請求に対して、大阪地裁は、類似の行為が複数回行われたことを考慮しても、大声を上げた時間は長くなく業務への影響は限定的であるなど、8つの懲戒事由を個別にみても全体としてみても普通解雇の客観的合理的理由を欠き解雇無効と判断。懲戒事由で出勤停止処分も受けてい……[続きを読む]

2019.06.27 【判決日:2018.06.12】
エボニック・ジャパン事件(東京地判平30・6・12) 考課が「普通の水準」満たさないと61歳を雇止め “平凡な成績”なら基準充足
ジャンル:
  • 定年・再雇用
  • 更新拒否(雇止め)
  • 解雇
  • 退職

 定年から1年後に再雇用の基準を満たさず雇止めされたため、地位確認やバックペイを求めた。東京地裁は、3年間の人事考課結果が「普通以上の水準」とは、会社主張の「平均以上」ではなく、高年法の趣旨から大半が達成し得る「平凡な成績」と判断。3年を通じた評価で考えるのが合理的とした。65歳までの継続期待を認めたうえで、年間賞与の未払分の支払いも命じ……[続きを読む]

2019.03.22 【判決日:2018.05.24】
三洋電機ほか事件(大阪地判平30・5・24) 腰痛など約9年休む、外勤で復帰も欠勤状態に 休職4度目認めず解雇有効
ジャンル:
  • 休職
  • 傷病休職
  • 病気
  • 解雇

 腰痛に休職制度を利用できず解雇されたとして、地位確認を求めた。過去に腰痛などで3度休職し約9年間休んでいたもの。大阪地裁は、労働者は主治医への病状照会を拒否しつつ復職を求めていたとしたうえで、7日間の外勤で欠勤状態になるなど「業務に堪えられない時」の普通解雇を有効とした。腰痛の業務起因性は認められず、安全配慮義務違反等との主張も斥けた。……[続きを読む]

2019.03.14 【判決日:2018.03.28】
甲社事件(東京地裁立川支判平30・3・28) 社内でレコーダー使用、業務命令違反の懲戒に 職場環境面から録音禁止可
ジャンル:
  • 業務命令違反
  • 解雇

 社内で録音を禁じる業務命令に違反したと懲戒処分後、会社が勤務成績不良で普通解雇した事案。裁判所は、就業規則の規定にかかわらず、労働契約上の指揮命令権や施設管理権に基づき無断の録音を禁止できると判断。録音を嫌忌して自由な発言が妨げられれば職場環境が悪化するとして正当とした。居眠りなどの注意指導を聞き入れず改善は見込めないとして解雇有効に。……[続きを読む]

2019.03.07 【判決日:2018.09.14】
日本郵便(更新上限)事件(最二小判平30・9・14) 更新年齢に上限、雇止め法理の適用なく終了? 実質無期や継続期待を否定
ジャンル:
  • 更新拒否(雇止め)
  • 解雇

 65歳更新上限の導入により雇止めされた9人が、雇用継続を求めた。年齢上限は雇止めとは別の契約終了事由として、就業規則の不利益変更に準じて、上限の必要性と合理性を認めた原審に対し、最高裁は雇止め法理に当てはめ、実質無期といえず更新期待も生じないとした。事業規模から加齢の影響や程度を各人でなく、年齢で一律に判断することも相応の合理性があると……[続きを読む]

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