『始業終業時刻』の労働判例

2019.09.19 【判決日:2019.02.28】
ジー・イー・エス事件(大阪地判平31・2・28) 管理監督者でなく割増請求、労働時間どう算定 妻へ帰宅メールで終業認定
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 製造部長だった元従業員が、管理監督者には当たらないと割増賃金を求めた訴訟で、大阪地裁は、労務管理の権限を有さず経営への参画要件を欠くとして、請求を一部認めた。終業時刻の認定において、帰宅時の妻へのメールの送信時刻は十分信用できるとしている。他に客観的証拠もなかった。妻の手帳の時刻は正確性が担保されず、会社の確認もないなど信用性を否定した……[続きを読む]

2017.06.07 【判決日:2016.09.29】
福星堂事件(神戸地裁姫路支判平28・9・29) 早朝にタイムカードを打刻、未払賃金400万円求める 「過大な割増請求」で5割減
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 タイムカードに基づき、朝4時台の早出残業など約400万円の割増賃金を求めた。神戸地裁姫路支部は、始業前の就業について指揮命令下にあることの主張立証が必要としたうえで、会社は日報の提出を求めたが拒否されるなど残業を黙認していたとはいえないと判断。時間外労働の事実は否定できないが、請求額は相当に過大とした。請求額の5割と、一部付加金も認めた……[続きを読む]

2014.09.01 【判決日:2013.11.21】
オリエンタルモーター(割増賃金)事件(東京高判平25・11・21) ICカード打刻時間を労働時間と認定した一審は? 入退場した履歴に過ぎない
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 元従業員の時間外割増賃金請求に対し、入退場を記録するICカードにより労働時間を認定した一審を不服として会社が控訴。東京高裁は社内での滞留時間を示すものに過ぎないとしたうえで、日報作成のために残業を命じた証拠はなく、早朝の掃除や朝礼への参加も任意であり、所定労働時間外に労務提供したとはいえないとして一審を取消した。 朝礼や掃除は任意 指揮……[続きを読む]

2014.02.10 【判決日:2013.05.22】
ヒロセ電機事件(東京地判平25・5・22) 入退館記録表の打刻時刻を労働時間として割増請求 「残業命令書」に基づき計算
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 職場への入退館時の打刻記録を労働時間として残業代などを求めた事案。東京地裁は、事業場にいる間は特段の事情がない限り労働時間と推認すべきだが、運用上、従業員の希望を踏まえ上長が毎日個別具体的に時間外勤務命令書により残業を命じているなど、残業時間の認定は命令書によるべきと判断。退館まで指揮命令下にあったとはいえないとした。 時間外の希望確認……[続きを読む]

2013.09.16 【判決日:2012.12.27】
プロッズ事件(東京地判平24・12・27) “虫食い”タイムカードでデザイナーの労働時間は データの保存記録から計算
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 タイムカードの記録を超えて働き、記録がない日も出勤したとして女性グラフィックデザイナーが割増賃金などを求めた。東京地裁は記録よりも客観的かつ合理的な証拠がある場合、その証拠から労働時間を認定すると判示。記録がない日の出勤は、その日最初にパソコンにデータを保存した時刻から2時間遡った時刻、退勤は最終のデータ保存時刻やメール送信時刻とした。……[続きを読む]

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