『面接指導』の労働実務相談Q&A

2024.02.13 【労働安全衛生法】

申出なくても面接指導? 長時間労働や高ストレス

キーワード:
  • ストレス
  • 長時間労働
  • 面接指導
Q

 長時間労働者に対する面接指導について、本人からの申出がなくても実施すべきなのでしょうか。できれば、一定の長時間労働者や高ストレス者には医師による面接指導を受けることを促したいところですが、法的にはどのような位置付けなのでしょうか。【兵庫・C社】

A

80時間超は実施に努める 過労死防止する目的で

 安衛法に基づき、医師は、一定の条件を満たす長時間労働者または高ストレス者に対して面接指導を実施し、その結果を報告書にまとめ、面接指導の場において対象労働者に指導を行うだけでなく、事業者が対応措置を適切に講じることができるよう、意見を述べることとなっています。

 この医師による面接指導について安衛法には、以下の2つの面接指導が定められています。これらの面接指導は、…

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2023.09.11 【労働安全衛生法】

面接指導が必要か 規定で月100時間超対象

キーワード:
  • 時間外労働
  • 長時間労働
  • 面接指導
Q

 当社の規定では、月100時間超の時間外・休日労働をした者も面接指導の対象にしています。月100時間超の時間外は違法で、当社は上限規制の適用が猶予されている建設業やドライバーでもありません。この規定を残しておく必要はあるのでしょうか。【長野・D社】

A

研究開発業務には例外規定

 長時間労働を行った労働者に対する医師の面接指導が導入されたのは平成18年でした(経過措置あり)。対象労働者は、週40時間を超えて労働させた時間が、月当たり100時間を超え、かつ、疲労の蓄積が認められる者の申出により行うとしていました。

 現行は、月80時間を超え、かつ、…

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2023.04.26 【労働安全衛生法】

時間把握管理どうするか 管理監督者や裁量制適用

キーワード:
  • 時間外労働
  • 管理監督者
  • 裁量労働制
  • 面接指導
Q

 管理監督者や裁量労働時間制に従事する者についても、労働時間管理をしなければならないとのことですが、新たな負担を課すことで、会社や管理職者等にメリットが生じるのでしょうか。いかなる根拠でこのような法定がなされたのか教えてください。【神奈川・N社】

A

面接指導実施に把握必要 勤怠管理するツール活用

 労働時間の把握は、長時間労働を防ぎ、適正に時間外労働の管理をするために必要です。従業員の労働時間を適切に把握していないと、出社の有無や時間外労働等の割増賃金を計算するための根拠がないということになります。近年管理職者において、従業員の時間外労働を抑えるため、時間外労働等業務が集中し、過労問題が発生しています。安衛法では、管理監督者を含むすべての労働者を労働時間把握の対象とするとし、等しく長時間労働を避け、健康への配慮をするよう企業に義務付けています(安衛法66条の8の3)。…

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2023.04.14 【衛生管理】

面接指導の実施半強制!? 月60時間ボーダーに

キーワード:
  • 安全配慮義務
  • 産業医
  • 長時間労働
  • 面接指導
Q

 当社では、繁忙期になると、どうしても長時間労働者が出てきます。人事担当経営者が労働者時間管理には意識が高く、タイムカードと連動して健康管理時間を把握するシステムの導入や、月60時間以上の長時間労働者に対しては産業医面談が半強制的に入るようにしているのですが、月に一度の嘱託産業医の来訪時だけではこなせない数の対象者が発生してしまい困っています。どうしたものでしょうか。【北海道・I社】

A

上長が疲労度確認して 「連絡シート」活用も

 長時間労働者の医師による面談は安衛法66条の8に規定があり、時間外・休日労働が月80時間を超えた者で、本人から面接指導の申し出があった者については、医師(産業医が望ましいとされます、平18・2・24基発0224003号)による面接指導をしなければなりません。

 本人からの申し出がない面接指導は努力義務なのですが…

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2023.03.14 【衛生管理】

コロナ後遺症どう対応? 在宅勤務続けたいと要望

キーワード:
  • 在宅勤務
  • 新型コロナウイルス
  • 面接指導
Q

 新型コロナウイルス感染症もだいぶ落ち着いてきて、社内も以前のような活動に少しずつ戻ってきています。ただ、り患した従業員のなかから「症状が続いていて勤務できない」「倦怠感が強く、在宅勤務を続けさせて欲しい」といった訴えが出てきて、対応に苦慮しています。どう考えたらよいのでしょうか。【静岡・F社】

A

私傷病同様に診断書要求 専門医受診するよう指導

 新型コロナウイルス感染症には、たしかにり患後症状(いわゆる後遺症)が比較的高率に発生することが知られています。日本では、入院時の酸素吸入がなかった(比較的軽症の)コロナり患者の3割以上(6カ月後で37.7%)に後遺症が生じたとする報告があります。

 症状の代表的なものとしては倦怠感、咳などの呼吸器症状、記憶障害、集中力低下、味覚障害などがあります。個人差があり、なかには厳しい症状に悩まされる方もいますが、一般的には時間の経過とともに有訴率が低下していくことが知られています。…

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