交通事故処理

2022.06.30 【交通事故処理】

「好意同乗」し賠償額は? 全額ムリと保険会社主張

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Q

 友人の好意によりその運転する車に無償で乗せてもらったところ事故に遭い、ケガを負いました。そこで友人が加入する保険会社に対し、私の治療費の支払いを求めたところ、全額の支払いはできないと言われました。どうしてでしょうか。【神奈川・K生】

A

過失の有無で減額か判断 煽りなどは責任負う

 運転者である友人が加入する保険に対する保険金請求はすなわち、運転者の同乗者に対する損害賠償責任を補填するためのものですから、同乗者が運転者に対して、損害賠償請求ができるのかがまず問題となります。この点、最高裁は、自動車損害賠償保障法3条で定める「他人」(被害者)該当性について、単なる同乗者は「自己のため自動車を運行の用に供する者および運転者以外の者」であり、「他人」(被害者)に該当するとしました(最三小判昭47・5・30)。このため、同乗者は運転者に対して同条に基づく損害賠償請求ができるとされています。

 ところが、運転者の好意で車に無償で乗せてもらった際に被った損害について、かつては好意同乗といって、損害を被った同乗者が運転者に対して損害賠償を請求しても、過失相殺の適用または類推適用により何割か賠償額が減額されることがありました。これは、…

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2022.06.13 【交通事故処理】

後遺症の示談どう進める 事故から1年後症状固定

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Q

 自転車同士の事故で右目を受傷しました。約1年後に症状固定となり主治医から「右眼球陥没、左瞼裂狭小」の後遺障害の診断書をもらいました。相手方が示談交渉を求めてきたので「後遺症の等級が判明した時点で交渉する」と返答しましたが、今後、損害の賠償請求など示談に向けてどのように進めていったらいいでしょうか。【千葉・N生】

A

支払能力が問題になる 過失ゼロで全額を請求

 自転車同士の事故は、自動車が関係した事故と違って、相手方の支払能力にもよりますが、被害者側に不利になりがちなのが一般です。

 双方の過失割合は別にして、相談者のみが受傷しているとのことですから、相談者は相手側(加害者側)に交通事故による損害の賠償請求ができる被害者側ということになります。本来の請求のあり方としては、症状固定となり後遺障害の等級が決定した時点で交通事故による損害が確定し、…

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2022.05.31 【交通事故処理】

事故3年前で賠償請求は ケガとバイクの損害発生

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Q

 私は、約3年前、オートバイで交差点を進行中に、信号無視をした自動車に衝突されてしまい、オートバイは大破し、私も全身複数箇所を骨折する重傷を負いました。何度も手術を繰り返しましたが、左手に障害が残り、先日、症状固定と診断されました。これから、加害者に対し、人身の損害とオートバイの損害の両方について損害賠償請求をしようと思いますが、時効により請求ができないということはあるでしょうか。【埼玉・R生】

A

車両部分の時効は完成も 症状固定と起算点異なる

 平成29年改正民法が施行された令和2年4月1日以降に発生した事故に基づく損害賠償請求権は、被害者が損害および加害者を知った時を起算点として、人身に関する損害は5年、物的損害は3年で時効により消滅します(短期消滅時効期間)。また、事故から20年間損害賠償請求権を行使しない場合も時効で消滅します(除斥期間)。

 令和2年4月1日より前に発生した事故については、原則として、旧民法の規定により、人身に関する損害も物的損害も時効期間は3年です。もっとも、人身に関する損害は、…

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2022.05.12 【交通事故処理】

過失ないはずで賠償は? 突然右折したため衝突

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Q

 自転車同士の事故に関する相談です。自転車が走行できる歩道上で相手が左前方、私が右後方をほぼ同じ速度で走行中に、横断歩道を渡ってすぐに相手が右に曲がったため、相手自転車の前輪に衝突しました。私はかすり傷程度でしたが、相手は鎖骨骨折や打撲などのケガを負いました。私の過失はほとんどないはずですが、損害賠償をしなければなりませんか。【群馬・T生】

A

ケガの程度から「加害者」 前方不注意など責任負う

 相談者は、相手の自転車が急に右に曲がったことにより事故が起こったのであり、自分の過失割合はせいぜい1割か2割程度ではないか、と考えています。被害者なのになぜ相手の治療費や入院費、休業損害、慰謝料などの損害賠償をしなければならないのか、納得がいかないようです。

 相手は重傷を負い、後遺障害が残る可能性があります。それなのに自分のほうが被害者だと主張する相談者は、交通事故の加害者と被害者の定義を間違えているようです。交通事故では過失割合に関係なく、被害の大きいほうや損害賠償を支払われる側を被害者、その逆、損害賠償を支払う側を加害者とするのが一般です。したがって、重傷の相手は被害者で、かすり傷の相談者は加害者ということになります。…

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2022.04.28 【交通事故処理】

謝罪せず賠償額へ影響か 飲酒・ひき逃げの加害者

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Q

 私の息子(小学生)は、通学途上に加害者の運転する自動車に撥ねられ、即死してしまいました。加害者は、酒気帯び運転で速度違反を犯し、歩道を歩いていた子に自車を衝突させました。加害者は、救急車を呼ぶことなく、警察にも連絡することなく逃走し、逮捕後も自車のブレーキが故障していたと主張していて、謝罪も一切しません。加害者の対応は許し難いものと考えますが、損害賠償額には何も影響しないのでしょうか。【埼玉・K生】

A

慰謝料増額事由は限定的 重過失や理不尽な対応なら

 本件のような死亡事故による損害賠償では、死亡による逸失利益(被害者が生涯得られる収入を喪ったことによる財産的損害)と慰謝料(被害者や遺族が受けた精神的苦痛による損害)などが賠償されます。前者は、被害者の現実の収入や平均賃金などを基準として客観的に定められ、加害者側の事情が考慮されることはありません。

 一方、後者の精神的損害の場合は、被害の程度や被害者の年齢、家族構成などさまざまな事情を考慮して…

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