交通事故処理

NEW2021.11.30 【交通事故処理】

死亡事故起こし実刑に? 過失運転致死罪で起訴

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Q

 自動車を運転中、交差点で右折しようとしたところ、前方から来た対向車が停止して、右折のため道を譲ってくれました。急いで右折をしようとしたところ、対向車の脇から速度超過で直進してきたオートバイと衝突し、運転者を死亡させてしまいました。民事的には、対人無制限の任意保険により被害者の方に補償がなされる見込みですが、この度、自動車運転過失致死罪で起訴されました。最近の報道で、事故の被告人に禁錮刑の実刑判決が下されたものがあり不安です。私も刑務所に入ることになるのでしょうか。【東京・T生】

A

過失程度から執行猶予も 前科や反省を考慮して

 自動車運転中の死亡事故に関する刑事裁判では、過失による事故であっても執行猶予のつかない実刑判決も一定割合で下されています(特に、酒気帯び運転の事故等の悪質な場合、禁錮刑より重い懲役刑の実刑判決が下されることも多くなっています)。

 一概にこの要件があれば執行猶予になるというわけではなく、さまざまな考慮要素の総合判断となります。考慮要素としては、…

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2021.11.13 【交通事故処理】

加害者へ損害賠償選択か 人身傷害補償の額不満で

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Q

 車同士の交通事故で被害者の私の過失が大きいということで、私の任意保険の人身傷害補償保険の適用を受けることになりました。しかし、その過失割合や支払われる金額などに不満があり、納得がいきません。人身傷害補償ではなく加害者側に損害賠償をさせるほうがいいでしょうか。【滋賀・K生】

A

「過失割合」小さければ 約款の基準で金額算定

 「人身傷害補償保険」とは、「被保険者が、被保険自動車や他車両に搭乗中、あるいは歩行中に、交通事故で死傷し、または後遺障害を被った場合に、過失割合に関係なく、損害保険会社の約款によって定められた支払基準により算定された損害額が填補される保険」のことです。

 補償される項目については、①「ケガによる入院・通院の場合」は「治療費等の実費、休業損害、精神的損害」、②「後遺障害が生じた場合」は「逸失利益、精神的損害、将来の介護料、その他の損害」、③「死亡の場合」は「葬祭費、逸失利益、精神的損害、その他の損害」です。

 「過失割合に関係なく保険金が支払われる」ために、…

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2021.10.29 【交通事故処理】

急ブレーキの責任あるか 後続車で避けきれず衝突

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Q

 停車中の前方車の後方で停車し、前方車が発進したので私も続いて発進したところ、前方車が突然急ブレーキをかけて停車しました。私も急ブレーキを踏みましたが、前方車に衝突してしまいました。私にも過失があると言われてしまうのでしょうか。【神奈川・K生】

A

停車した理由が重要に 原則は追突側の過失

 赤信号や一時停止の規制に従って停止した車両に後方から追突した場合などでは、追突された前方車は、他に事故を回避する手段がないことから過失がないとされ、追突した後続車に前方不注視や車間距離不保持等を理由とした一方的過失が認められることが多いといえます。

 しかし、本件のように前方車が発進後に急停車して追突した場合には、次の観点から前方車の過失も検討が加えられ、基本的過失割合が修正される場合があります。

 すなわち、道路交通法24条は、「車両等の運転者は、危険を防止するためやむを得ない場合を除き、その車両等を急に停止させ、又はその速度を急激に減ずることとなるような急ブレーキをかけてはならない」と規定し、前方車に対して、やむを得ない場合以外の急ブレーキを禁じています。したがって、…

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2021.10.15 【交通事故処理】

事故の影響で廃業した!? 認められる損害どこまで

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Q

 脱サラをして飲食業を開業することにしましたが、オープンの2週間前に交通事故に遭いました。その後、むち打ち症などの苦痛を我慢して営業を続けていたものの、やむなく廃業せざるを得なくなりました。廃業に伴う費用は約250万円でしたが、これは損害として請求することができますか。【香川・T生】

A

通常生ずべき範囲「外」に 損保会社と交渉してみて

 損害保険会社がマニュアル的に利用している弁護士が書いた本(「新・示談交渉の技術」技術開発センター交通問題研究室刊)に、この相談によく似た事例として、次のような想定問答があります。

 問いは、「交通事故に遭う前に進めていた事業が事故のためにダメになり、大きな損害が出た。これを補償してほしい」というものです。

 これに対する回答例は…

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2021.10.01 【交通事故処理】

輸血拒否で責任割合は? 被害者が事故後死亡

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Q

 私は、先々月、自動車を運転中に不注意により、歩行者をはねてしまいました。被害者は、事故に起因する硬膜外血腫により、先月、亡くなってしまいました。もっとも、医師によれば、手術をすれば死亡しなかった可能性が充分あったのですが、宗教上の信念から輸血を拒否されたため、手術ができなかったということです。このような場合でも、私は、死亡の結果について全責任を負わなければならないのでしょうか。【愛知・N男】

A

過失相殺されることも 損害を公平に分担

 宗教上の信念からいかなる場合にも輸血を拒否するとの固い意思を有している患者に対して、医師が事前にほかに救命手段がない事態に至った場合には輸血する方針を採っていることを説明せずに手術を行い、輸血をした事案において、最三小判(平12・2・29)は、「医師らは、右説明を怠ったことにより、患者が輸血を伴う可能性のあった本件手術を受けるか否かについて意思決定をする権利を奪ったものといわざるを得ず、この点において同人の人格権を侵害したものとして、同人がこれによって被った精神的苦痛を慰謝すべき責任を負う」と判示しています。

 したがって、…

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