2012年8月配信の人事・労務・安全衛生の労働実務相談Q&A

2012.08.27

子を遺族に追加? 死亡時は障害等級該当せず

キーワード:
  • 厚生年金保険法
Q

 遺族年金を受けられる対象者に、「20歳未満で障害等級1級・2級の子」が含まれていますが、被保険者の死亡当時、障害状態になければいけないのでしょうか。【群馬・S社労士】

A

失権前なら受給が可能

 遺族年金の受給権者となる子とは、被保険者の死亡の当時、18歳に達する日以後の最初の3月31日までの間にあるか、または20歳未満で障害等級の1級もしくは2級の状態にあり、婚姻をしていない必要があります(厚年法第59条第1項第2号)。…

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2012.08.27

派遣先の業種で料率変わるか 「主たる業態」が変動 適用されるのはいつから?

キーワード:
  • 徴収法
Q

 派遣法の改正では、結局、「製造派遣の原則禁止」が見送られました。当社は派遣業を営んでいますが、最近、製造派遣関連で大口の引き合いが舞い込みました。仮に、製造派遣が主体となった場合、労災保険の「事業の種類」を変更する手続きが必要になると思います。この場合、新しい労災保険率は、来年度から適用になるのでしょうか。【愛知・Y社】

A

年度更新時に分けて算出

 労災保険では、「労働者を使用する事業を適用事業」とします(労災保険法第3条)。派遣労働者は「派遣先」で就業しますが、労災保険に関しては、原則どおり、「派遣元」が適用事業として保険料の納付義務を負います。

 労災保険率は事業の種類に応じて異なりますが、派遣元については「派遣労働者の派遣先での作業実態に基づき、労災保険率適用事業細目表により事業の種類を決定」します(昭61・6・30基発第383号)。…

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2012.08.27 【労働基準法】

4週4日の起算日は 休日いつまでに決める

キーワード:
  • 休憩・休日関係
  • 変形休日制
Q

 当社は、顧客のニーズに応じて連日営業せざるを得ない時期が生じることがあります。毎週1日ではなく、4週4日で休日を与える変形休日制も採用可能と聞きましたが、この仕組みを利用した対応を検討しています。この場合、休日はいつまでに決定する必要があるのでしょうか。【熊本・I社】

A

1カ月変形制に準じて特定

 休日は1週1回の付与が原則ですが、4週4日の変形休日制も可能とされています(労基法第35条)。変形休日制を採る場合、就業規則またはそれに準じるもので、「起算日を明らかにする」義務が課されています(労基則第12条の2)。…

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2012.08.20

私傷病休職含める? 復職後被災し基礎日額は

キーワード:
  • 労災保険法
Q

 私傷病で休んでいた従業員が、復職後ケガをしました。労災の申請で、休職期間はどう扱うのでしょうか。無給だと休業補償給付が低額になりそうで心配です。【福岡・N社】

A

業務上災害とみなして除外

 労災保険の給付基礎日額は、労基法第12条の平均賃金に相当する額です(労災保険法第8条)。

 平均賃金は、算定すべき事由の発生した日以前3カ月の間に受けた賃金の総額を、暦日数で除して計算します。…

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2012.08.20

始業のみ繰り下げできるか 終業も原則スライドだが 残業した翌日の出勤遅らす

キーワード:
  • 労働基準法
  • 労働時間関係
Q

 顧問先の賃金計算をチェックしていたところ、不適切な形で「始業・終業時刻の繰上げ・繰下げ」が行われているのを発見しました。「繰上げ・繰下げは、始業・終業時刻を同時にスライドさせるのが原則です」と指摘したところ、「どこにそんな根拠があるのか」と反論されました。どう説明すべきでしょうか。【神奈川・I社労士】

A

時間短縮しても割増を

 就業規則の絶対的必要記載事項の中に、「始業・終業時刻、休憩、休日等」に関する事項があります(労基法第89条第1号)。これに基づき、就業規則では所定労働時間を定める条文を設けていますが、「1日の所定労働時間を○時間とする」と明記するスタイル、「始業・終業時刻、休憩時間のみ記載する」スタイルの両方が見受けられます。…

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