労災保険法

2022.06.27 【労災保険法】

病院へ寄って通災か 出勤中に具合悪くなり

キーワード:
  • 通勤災害
Q

 朝、通勤途中に具合が悪くなり、病院に寄ってから出社した従業員がいました。通勤途中に病院へ行く際事故が発生すれば、労災補償の対象になると理解していたのですが間違いないでしょうか。【宮城・O社】

A

逸脱中断中は補償なく

 労災法の通勤とは、住居と就業の場所との間の往復などをいい(法7条2項)、移動の経路を逸脱、中断した場合には、逸脱中断の間とその後の移動は、原則として通勤には該当しません。ただし、逸脱中断の理由が関係してきます。「日常生活上必要な行為」をやむを得ず行うといった場合は、逸脱中断後の移動は通勤として補償の対象になり得ます。病院で診察治療を受けることその他これに準ずる行為が…

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2022.05.27 【労災保険法】

地震でケガしたら給付? 業務遂行中に発生

キーワード:
  • 労災保険給付
Q

 最近、地震が全国各地で発生しています。業務遂行中に起きた地震が原因で、災害を被った場合の労災保険の適用について教えてください。【千葉・T社】

A

「危険な作業下」と認定も 避難中も救済の対象

 労災保険における業務災害とは、労働者が事業主の支配下にあることに伴う危険が現実化したものと経験法則上認められるものをいいます。いわゆる天災地変による災害の場合にはたとえ業務遂行中に発生したものであっても、一般的に業務起因性は認められず、原則的に業務上の災害とはいえないとしています。

 しかしながら、作業方法、作業環境、事業場施設の状況等からみて危険環境下にあることにより被災したものと認められる場合には、業務起因性が認められることになります。

1 天災地変による災害の基本的考え方

 暴風雨、地震、落雷等の天災事変は、それ自体は業務とは関係のない自然現象なので、それに起因する災害は基本的には業務起因性がないということになります。

 そして、その理由としては、…

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2022.05.19 【労災保険法】

遺族補償年金に男女差?

キーワード:
  • ショート実務相談Q&A
Q

 遺族年金の男女差の解消へ向けた議論が進められるという報道を目にしました。記事は厚生年金に関するものでしたが、労災保険関係ではどうなっていたでしょうか。

A

 労働者の夫(内縁含む)で、妻の死亡当時、その収入によって生計を維持し、かつ、55歳以上60歳未満であったものは、遺族補償年金を受給できる遺族となります(労災法昭40附則43条)。ただし、…

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2022.05.13 【労災保険法】

海外派遣は事業者のみ? 指揮命令系統がカギか 出張なら国内で処理可能

キーワード:
  • 派遣
  • 海外
Q

 海外にある支店や工場等に赴いて勤務する場合、労災保険の適用が問題になることがあります。いわゆる出張のときは国内の保険関係で処理可能ですが、一方で海外派遣だと特別加入が必要と理解しています。派遣というのは、国内からの指揮命令系統がなく、事業者のように働く場合が当てはまるのでしょうか。【東京・P社】

A

労働者性ある場合も対象

 海外派遣者には、条文上2つのパターンが想定されています(労災法33条6号、7号)。本欄では6号は割愛します。7号には、さらに2つの区分があります(労災保険特別加入関係事務取扱手引)。

 ひとつは、日本国内の事業(有期事業を除く)から派遣されて海外支店等海外で行われる300人以下の労働者を使用する事業に従事する「事業主その他労働者以外の者」です。300人は業種により人数の読替えがあり、…

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2022.04.12 【労災保険法】

「再発」の考え方知りたい 障害一時金受給後に通院

キーワード:
  • 療養(補償)等給付
Q

 当社従業員が1年前に仕事中の事故によって左足首を複雑骨折し、入院・手術を経て2カ月前に治ゆしました。労働基準監督署による障害認定のうえ障害補償給付(一時金)の支給も受け、職場復帰したのですが、最近骨折部位に痛みを感じるため手術をした病院を受診したところ、改めて通院が必要だといわれたとのことです。「再発」として労災保険扱いは可能でしょうか。労災における「再発」の考え方、手続き、障害補償給付との関連についてご教示ください。【広島・N社】

A

原傷病悪化で要療養なら 障害重くなければ差額支給

 障害補償給付を受けた後、再び当該傷病につき療養を必要とするに至った場合、再発として取り扱われれば、再び所定の保険給付が受けられます。

 手続きとしては改めて「療養補償給付及び複数事業労働者療養給付たる療養の給付請求書(様式第5号)」提出することとなりますが、再発として保険給付が再び行われるか否かは、個別事案ごとに因果関係、医学的見解等から判断されることになります。

1 療養の給付期間の考え方と再発として取り扱われる要件

 労災による傷病について、症状が残っていてもそれが安定して、もはや治療の効果が期待できず、療養の余地がなくなった場合には療養の必要がなくなったものとされているところです(昭23・1・31基災発3号)。

 また、一旦療養を必要としなくなった場合も、…

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