『製造業』の労働実務相談Q&A

2023.08.28 【雇用機会均等法】

本人申出が要件? 女性の就業制限業務

キーワード:
  • アルバイト
  • 製造業
Q

 当社は製造業です。学生アルバイトが従事する業務は、性別にかかわらず大きな違いはありません。ただ、危険有害業務に関して、女性の申出がある際に従事させてはならないなどの制限はあったでしょうか。【熊本・M社】

A

有害物発散などは禁止

 均等法は、募集採用に当たって、性別を理由とする差別を禁止しています(5条)。たとえば、営業職は男性、事務職は女性に限定して募集する場合などです。一方、妊娠の有無にかかわらず女性を就かせてはならない業務があり、重量物の運搬(女性則2条1項1号)と有害物の発散する場所(同項18号)となっています(女性則3条)。この2つの業務は、…

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2022.10.27 【労働安全衛生法】

職長教育の内容を教えて 業種は金属製品製造業

キーワード:
  • 安全衛生教育
  • 製造業
Q

 当社は、金属製品製造業を営む会社ですが、労働安全衛生法では、新たに職長になる者に対する安全衛生教育について、どのようなことを行わなければならないと規定しているのでしょうか、詳しくご教示ください。【神奈川・N社】

A

5項目を合計10時間以上 企業規模問わず必要に

 職長は、現場において、作業中の労働者を直接指導または監督する立場にあり、組長、班長、監督、作業長等様々な呼び方がありますが、通常数人程度の部下を管理して、ある範囲内の作業について作業者の仕事および作業行動に責任をもっている現場リーダーです。

 以下に新たに職務に就くこととなった職長その他の作業中の労働者を直接指導または監督する者に対する安全または衛生のための教育に関する主な事項についてご説明します。

 新たに職務に就くこととなった職長等に対する安全または…

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2022.06.01 【安全管理】

プレス加工作業どう管理 作業主任者を配置

キーワード:
  • 製造業
Q

 プレス加工現場で実施すべき安全項目には、どのようなものがあるのでしょうか。作業主任者が行うべき事項で留意点等あれば教えてください。【大阪・D社】

A

設備点検で異常を防止 金型入替時の作業確認

 実施すべき安全項目には、通常のプレス加工作業の定常作業と定期および異常発生時の金型保守の非定常作業があります。

(1)定常作業における安全管理

① プレス機械の安全装置の維持管理

 プレス機械では、作業を行う労働者の身体の一部が危険限界に入らないような措置を講じる「ノー・ハンド・イン・ダイ」と、作業の性質上これが困難な時の安全装置の取付けが安全の基本ですが、作業性を優先させ、安全性がおろそかになるときもあります。そこで、…

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2020.11.10 【労働安全衛生法】

衛生管理者の職務教えて 選任手続きどう進めるか

キーワード:
  • 衛生管理者
  • 製造業
Q

 衛生管理者が必要な業種や規模、選任すべき人数などは、記事(2020年10月1日第2363号)を読んでよく分かりました。具体的な選任の方法や実際の職務について教えてください。【山梨・T社】

A

健康害している者を発見 2週間以内に届出を

衛生管理者の具体的な選任方法等

 衛生管理者は、選任すべき事由が発生した日から14日以内に選任し(安衛則7条1項1号)、遅滞なく、その旨の報告書を事業場の所在地を管轄する労働基準監督署長に提出しなければなりません(安衛則7条2項で準用する2条2項)。

 また、衛生管理者が旅行、疾病、事故その他やむを得ない事由によって職務を行うことができないときは、代理者を選任しなければなりません(安衛則7条2項で準用する3条)。代理者選任の場合は選任報告は必要ないとされています(昭23・1・16基発83号)。

 衛生管理者は、原則として、その事業場に専属の者を選任しなければなりません。2人以上の衛生管理者を選任する場合において、…

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2020.10.31 【衛生管理】

衛生コンサルの役割は? 製造業で「職場診断」

キーワード:
  • 作業環境管理
  • 製造業
Q

 製造業ですが、労働衛生コンサルタントが診断に来ます。どのような対応をすればよいのでしょうか。【千葉・D社】

A

作業環境や健康管理で助言 保護具着用状況に着目

 労働衛生コンサルタントは、厚生労働大臣が認めた労働衛生のスペシャリストとして、労働者の衛生水準の向上のため事業場の診断・指導を行う国家資格(士業)です。

 労働衛生管理の基本に「作業環境管理」「作業管理」「健康管理」があります。3管理をとおして労働衛生対策を推進するために「労働衛生管理体制」を確立し、この管理体制の中核を担う者および有害業務に就く者に対して「労働衛生教育」を行います。労働衛生管理を継続的に行うために「リスクアセスメントと労働安全衛生マネジメントシステム」の観点で、診断指導を行います。以下に3管理の進め方を詳述します。…

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