『石綿』の労働実務相談Q&A

2023.09.29 【安全管理】

10月法改正でどう変わる 解体改修時の石綿調査

キーワード:
  • 石綿
Q

 古くなった自宅の建て替えについて近所の工務店に相談に行きました。そうしたら、解体前に旧住宅の建材に石綿が含まれているかの事前調査が必要で、令和5年10月1日からは、石綿含有建材調査者等の資格者による調査が義務化されたそうです。調査費用が従来より増える心配がありますが、なぜこのような仕組みになったのでしょうか。【神奈川・M生】

A

「事前調査」が強化される 講習修了した資格者必要

1 石綿の発じんによる健康障害

 石綿は「いしわた」「せきめん」または「アスベスト」と呼ばれる繊維状鉱物の総称です。鉱物なのに剥がれやすく、最終的には目に見えない3μm(マイクロメートル)未満まで小さくなり、建材等から発じんして空中を浮遊すると、人の肺の末端である肺胞まで入り込みます。発じんとは発散のしやすさの程度で、レベル1からレベル3まで分類されます。石綿は、…

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2014.03.15 【労働保険徴収法】

石綿拠出金率が引下げに 適用されるのいつから?

キーワード:
  • 石綿
Q

 労働保険料の年度更新の際には、「石綿一般拠出金」を合わせて支払います。拠出金率が引き下げられるという話を聞きましたが、平成26年支払い分から適用になるのでしょうか。当社は建設業で、有期一括の対象です。【東京・K社】

A

継続事業は26年納付から 有期一括事業も同じ扱い

 石綿健康被害救済法に基づき、労災保険の適用事業主は一般拠出金を納付する義務を負います(35条)。一般拠出金の率は平成19年以来1000分の0.05に定められていましたが、平成26年4月1日から1000分の0.02に引き下げられました(平25・12・19環境省告示111号)。

 年度更新の時期に支払う確定保険料・概算保険料・一般拠出金の考え方は以下のとおりです。…

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