『化学物質管理』の労働実務相談Q&A

2024.05.31 【安全管理】

皮膚のカブレ防ぐ方法は 化学物質を取扱う作業

キーワード:
  • 化学物質管理
Q

 昔の話ですが、光硬化性樹脂を試作していたところ、作業者の手から腕にかけて軽い発疹が出たことがあります。当時「カブレ」を起こさない方法を検討しましたが、あらためてどのような方法が適切だったのでしょうか。【神奈川・M社】

A

破過時間で手袋使い捨て 薬品に応じて選択使用

1.アクリル酸エステルとカブレ

 30年程前、職場でカブレを発症した従業員がいました。当時はアクリル酸エステルを混ぜ合わせ、光開始剤を添加して光硬化性樹脂の試作を行っていました。…

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2024.05.02 【安全管理】

有害物のばく露どう防ぐ 応急処置も教えて

キーワード:
  • 化学物質管理
Q

 有害薬品へのばく露があります。あらかじめ準備したほうが良いことや、ばく露してしまった場合の対応方法を教えてください。【埼玉・O社】

A

定期的な訓練実施がカギ 「中毒110番」も活用

(1)はじめに

 保護具が基本ですが、安全データシート(Safety Data Sheet)を確認し、ばく露想定訓練を実施しましょう。訓練により見落とし項目もなくせます。SDS、GHS絵表示は日ごろから確認していないと有事の際に慌てて、誤認識する可能性があります。例えば…

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2024.04.10 【労働安全衛生法】

化学物質管理者の役割は 安全管理体制で位置付け

キーワード:
  • 化学物質管理
Q

 今年4月1日から化学物質管理者の選任等の制度が施行されることとなります。化学物質を取り扱う事業場等における化学物質の管理では、化学物質管理者を軸にしてリスクアセスメントなどを実施しますが、安全衛生管理体制の構築の際に必要となる事項について教えてください。【宮崎・S社】

A

技術的事項を管理させる 必要な権限など付与して

 化学物質管理者は、従前は、化学物質等の適切な管理について必要な能力を有する者として、「化学物質リスクアセスメント指針」(平29・9・18公示3号、令和5年に改正)に位置付けられていました。2022年の化学物質の自律的管理に関する制度改正により、化学物質管理者の選任ということで、安衛則12条の5において規定されています。

選任が必要な事業場および職務等

 化学物質管理者の選任はリスクアセスメント対象物を製造したり、取り扱ったりする事業場で必要です。業種や規模による条件はありません。さらに、選任の単位は、…

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2024.03.27 【労働安全衛生法】

届出の対象となるのは? 新規化学物質Q&A出て

キーワード:
  • 化学物質管理
Q

 厚生労働省から、「労働安全衛生法に基づく新規化学物質届出手続きQ&A」が示されたことを契機に、従業員への再徹底を図りたいと考えています。化学物質の有害性調査や報告についての意義と、今回のQ&Aについてご教授ください。【三重・R社】

A

不純物や副産物等も該当 手続きする事業者を示す

新規化学物質の製造や輸入には、事前の届出が必要

 化学物質の規制に関する法律には、「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律」(化審法)などもあります。化審法の目的は、人の健康を損なったり、動植物の生息・生育に支障を及ぼしたりするおそれがある化学物質によって、環境が汚染されるのを防止することです。所管は経産省です。化審法では、新規化学物質を製造・輸入する者(法人)は、事前に届出を行う必要があるとしています(化審法3条)。

 一方、安衛法では、厚労大臣は、がんその他の重度の健康障害を生ずるおそれのある化学物質について、当該化学物質を製造、輸入または使用している等の事業者に対し、特別の有害性の調査の実施やその結果の報告を指示するとしています(安衛法57条の4)。さらに、安衛法57条の4第1項により、新規化学物質を製造または輸入しようとする事業者は、あらかじめ、厚労大臣の定める基準に従って有害性の調査を行い、その新規化学物質の名称、有害性の調査の結果などを厚労大臣に届け出なければならないとされています。この制度により、…

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2024.02.27 【労働安全衛生法】

実施の基準などを教えて リスク評価対象物健診で

キーワード:
  • リスクアセスメント
  • 化学物質管理
Q

 化学物質の自律的管理の一環で、リスクアセスメント対象物を取り扱う労働者に対して行う健康診断が令和4年の法令改正で導入されました。今年4月1日に施行されますが、この健診の概要や実施のタイミングなど教えて下さい。【千葉・F社】

A

ばく露防止対策勘案する 作業に変化あれば再判断

 事業者、労働者、産業医等に対して、基本的な考え方や留意すべき事項を示した「リスクアセスメント対象物健康診断に関するガイドライン」(以下、GL)が策定されています(令5・10・17基発1017第1号)。このGLに基づいて説明します(以下、条文は令和6年4月1日以降の番号)。

1.制度の概要

 リスクアセスメント対象物健康診断とは、事業者による自律的な化学物質管理の一環として行うもので、リスクアセスメントの結果に基づく健康診断です。次の2種類があります。

(1)第3項健診(ばく露による健康障害リスクの高い労働者が対象)

 リスクアセスメント対象物を製造したり取り扱ったりする業務に常時従事する労働者のうち、…

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