『リスクアセスメント』の労働実務相談Q&A

NEW2025.07.01 【安全管理】

リスクアセスどう進める 使えるツール知りたい

キーワード:
  • リスクアセスメント
  • 化学物質管理
Q

 化学物質のリスクアセスメントのための参考資料はありますか。役立つツールがあれば教えてください。【福岡・I社】

A

ばく露濃度と限界値比較 クリエイトシンプル活用

1 化学物質の管理方法の転換

 化学物質の管理方法が、令和4年5月の安衛則の改定に伴い、従来の国が全ての化学物質を法令のみで管理する法令順守型の管理方法から、法律は原則のみに留め、SDS等による化学物質の危険有害性情報の伝達を元に、事業者が合理的に実施可能な限りにおいて対策を講じる自律的な管理方法に転換されました。対策を講じるためには、…

回答の続きはこちら
2025.01.31 【安全管理】

産廃処理業の労災対策は 重点的な取組事項教えて

キーワード:
  • リスクアセスメント
Q

 当社は、産業廃棄物処理を主な業務としています。労働災害防止について、どういった災害を重点的に考えればいいのでしょうか。【和歌山・I社】

A

墜落や挟まれ災害に注意 リスクアセスの実施を

1 産廃処理業の死傷災害発生状況

 産廃処理業の死傷者数は、平成27年より増加傾向を示し、令和5年までの死傷発生率(年千人率)の年平均増加率は3.02%と非常に大きい数値となっています。

 災害発生率は、製造業、建設業ではいずれも減少傾向となる中、産廃処理業が属する第三次産業は災害が増加しています。

 産廃処理業と同等の作業態様とされる、製造業、建設業、陸上貨物運送業の死傷災害に占める死亡災害の比率を比較すると、…

回答の続きはこちら
2025.01.10 【労働安全衛生法】

一歩進んだ安全対策何か 法令以上の措置講じたい

キーワード:
  • リスクアセスメント
  • 衛生管理
Q

 職場の安全を計画的に保持するため、法定されている体制の構築のほか、一歩進んだ安全衛生施策のための有効な手段があれば教えてください。【岡山・H社】

A

OSHMSを厚労省示す 継続的かつ自主的に展開

 ご質問の趣旨に沿ったものとして、「労働安全衛生マネジメントシステムに関する指針」(平11・4・30労働省告示53号、改正令元・7・1厚労省告示54号)が示されています。

 同指針1条には目的として、「この指針は、事業者が労働者の協力の下に一連の過程を定めて継続的に行う自主的な安全衛生活動を促進することにより、労働災害の防止を図るとともに、労働者の健康の増進及び快適な職場環境の形成の促進を図り、もって事業場における安全衛生の水準の向上に資することを目的とする」としています。以下、内容を見てみましょう。

管理者の責任と権限定め体制整備する

 労働安全衛生マネジメントシステム(OSHMS)は、事業者が労働者の協力の下「計画(Plan)-実施(Do)-評価(Check)-改善(Act)」(PDCAサイクル)という一連の過程を定め、継続的な安全衛生管理を自主的に進めることで、労災防止と労働者の健康増進、快適な職場環境を形成し、事業場の安全衛生水準の向上を図ることを目的とした安全衛生管理の仕組みです。指針の特徴として以下が挙げられます。…

回答の続きはこちら
2024.09.30 【安全管理】

ISO審査で「勘所」は? 認証に必要な安衛活動

キーワード:
  • ヒヤリハット
  • リスクアセスメント
Q

 ISO認証に必要な安全活動はどのようなものなのでしょうか。実際の審査における要点を教えてください。【福岡・N社】

A

機械安全の点検制度確立 自然災害想定した訓練を

 筆者は定年後、審査員業務に20年間従事し、約200社を超える海外を含む審査体験をしてきました。

1.労働安全衛生マネジメントシステム(OHSMS)
 OHSMSはOHSAS18001を経て紆余曲折があり、2018年にISO45001として制定されました。その後OHSMSの導入が活発化しています。…

回答の続きはこちら
2024.02.27 【労働安全衛生法】

実施の基準などを教えて リスク評価対象物健診で

キーワード:
  • リスクアセスメント
  • 化学物質管理
Q

 化学物質の自律的管理の一環で、リスクアセスメント対象物を取り扱う労働者に対して行う健康診断が令和4年の法令改正で導入されました。今年4月1日に施行されますが、この健診の概要や実施のタイミングなど教えて下さい。【千葉・F社】

A

ばく露防止対策勘案する 作業に変化あれば再判断

 事業者、労働者、産業医等に対して、基本的な考え方や留意すべき事項を示した「リスクアセスメント対象物健康診断に関するガイドライン」(以下、GL)が策定されています(令5・10・17基発1017第1号)。このGLに基づいて説明します(以下、条文は令和6年4月1日以降の番号)。

1.制度の概要

 リスクアセスメント対象物健康診断とは、事業者による自律的な化学物質管理の一環として行うもので、リスクアセスメントの結果に基づく健康診断です。次の2種類があります。

(1)第3項健診(ばく露による健康障害リスクの高い労働者が対象)

 リスクアセスメント対象物を製造したり取り扱ったりする業務に常時従事する労働者のうち、…

回答の続きはこちら
もっと見る もっと見る
ページトップ
 

ご利用いただけない機能です


ご利用いただけません。