2024年配信の人事・労務・安全衛生の労働実務相談Q&A

NEW2024.05.07 【厚生年金保険法】

被保険者期間なのか 60歳以上で同月得喪時

キーワード:
  • 被保険者資格
Q

 60歳以上の者を雇用したものの、同月中に退職する運びとなりました。ほぼフルタイムでの勤務を予定していたことから、厚生年金の被保険者資格を取得していました。しかし、資格喪失後は、60歳以降のため、国民年金の被保険者にも該当しないことになります。被保険者期間や同月の保険料は、どのように考えるのでしょうか。【宮崎・Y社】

A

原則どおりで1月カウント

 厚生年金における被保険者期間は、月単位で計算し、被保険者資格を取得した月~資格を喪失した月の前月までをカウントします(厚年法19条1項)。

 取得月に退職する同月得喪の場合、原則、その月は被保険者期間となり保険料も発生します(同条2項)。ただし、同月にさらに…

回答の続きはこちら
NEW2024.05.06 【労働安全衛生法】

休業中の健診どうする 育児や介護等が理由で

キーワード:
  • 介護休業
  • 健康診断
  • 育児休業
Q

 定期健康診断の時期になりました。例年、育児休業中の従業員は少なからずいるのですが、今年は介護休業中の従業員がいます。休業中の人をひとまとめにして来年実施しても良いでしょうか。【静岡・A社】

A

職場復帰後は速やかに

 事業者は、常時使用する労働者に対し、1年以内ごとに1回、定期に医師による健康診断を行わなければならないとしています(安衛法66条1項、安衛則44条1項)。

 育児休業等については、休業中に定期健診を実施しなくても差し支えない(平4・3・13基発115号)という解釈が…

回答の続きはこちら
NEW2024.05.03 【労働基準法】

親睦会費の取扱いで問題が? 天引きや返還を巡り 賃金控除協定は締結

キーワード:
  • 賃金控除
  • 賃金関係
Q

 新卒で入社した従業員から、親睦会費の天引きや退職時の取扱いに納得ができないといった意見がありました。賃金控除の労使協定は締結済みですが、このまま会費の徴収を進めたとして、労基法上問題があるのでしょうか。【新潟・M社】

A

貯蓄金には当たらない

 親睦会は会社とは別組織ですが、会費等は賃金から控除されていることが少なくありません。賃金控除協定に関する解釈例規(平11・3・31基発168号)では、協定の様式は任意だが、控除項目ととともに控除を行う賃金支払日を記載するよう求めています。都道府県労働局が示す協定書の記載例においても、親睦会費などを列挙したものがあります。

 労基法において、使用者は、労働契約に付随して…

回答の続きはこちら
NEW2024.05.02 【安全管理】

有害物のばく露どう防ぐ 応急処置も教えて

キーワード:
  • 化学物質管理
Q

 有害薬品へのばく露があります。あらかじめ準備したほうが良いことや、ばく露してしまった場合の対応方法を教えてください。【埼玉・O社】

A

定期的な訓練実施がカギ 「中毒110番」も活用

(1)はじめに

 保護具が基本ですが、安全データシート(Safety Data Sheet)を確認し、ばく露想定訓練を実施しましょう。訓練により見落とし項目もなくせます。SDS、GHS絵表示は日ごろから確認していないと有事の際に慌てて、誤認識する可能性があります。例えば…

回答の続きはこちら
2024.05.01 【交通事故処理】

急ブレーキの責任は誰に あおり運転に対抗して事故

キーワード:
Q

 高速道路を走行中に車線変更をしたところ、後ろの車両が突然クラクションを鳴らし、車間距離を詰めていわゆるあおり運転をしてきました。しばらく走行しても状況が変わらなかったので、カッとなった私も対抗してブレーキを踏んで急減速をしました。すると、相手の車はブレーキが間に合わずに私の車の後方に追突してしまいました。相手は、急ブレーキを踏んだ私の過失割合のほうが大きいと主張しますが、相手がクラクションを鳴らしたりあおり運転をしてきたのがそもそもの原因であり納得がいきません。相手よりも私のほうが責任が重いのでしょうか。【山梨・T生】

A

追突された側も過失あり 後続車への嫌がらせに

 停止車両に追突した場合には、被追突車(追突された車)の過失が0%となるほか、走行中の追突についても、基本的には追突車の前方不注視や車間距離不保持等の一方的な過失によるとされ、被追突車には過失がないとされます。

 しかし、道路交通法24条は、…

回答の続きはこちら
ページトップ
 

ご利用いただけない機能です


ご利用いただけません。