『熱中症』の労働実務相談Q&A

NEW2025.08.28 【労働者派遣法】

熱中症対策「先」で実施か 応急措置や安全衛生教育

キーワード:
  • 熱中症
  • 雇入れ時教育
Q

 派遣スタッフを初めて受け入れるに当たって、当社が事業主とみなされる規定やその内容を確認しています。安衛法関係では、直近で熱中症に関する改正がありました。応急措置や安全衛生教育に関して、実際に指揮命令する当社が責任を負うことになるのでしょうか。【神奈川・M社】

A

指揮命令し責任を負う 雇入れ時教育の内容に

 暑熱な場所において連続して行われる作業等、熱中症を生じるおそれがある作業を行う際に一定の措置を講じることを義務付けている安衛則612条の2は、安衛法22条に基づくものです(令7・5・20基発0520第6号)。法22条では、事業者は、高温等による健康障害を防止するための必要な措置を講じなければならないとしていて、罰則付きの規定です。

 派遣中の労働者に対しては、派遣先が業務遂行上の具体的指揮命令を行い、…

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2025.07.04 【労働基準法】

熱中症対策で中断は休憩か WBGT値や気温上昇 「手待ち時間」に該当?

キーワード:
  • 休憩
  • 労働時間関係
  • 熱中症
Q

 令和7年6月から熱中症対策で報告体制の整備や手順の作成等が義務化されました。当社では、必要に応じて作業を中断したいと考えています。休憩時間として処理するためには、お昼からの休憩時間の枠を拡大するべきでしょうか。休憩の規定にかかわらず突発的に中断する場合は、いわゆる手待ち時間となりますか。【埼玉・N社】

A

数値下がり再開なら待機

 職場における熱中症を予防するには、「環境」と「作業」の管理がポイントになります(令7・5・20基発0520第7号)。作業中に巡視を行い、労働者の健康状態を確認し、熱中症を疑わせる兆候が表れた場合には、速やかに作業の中断その他必要な措置を講じるよう求めています。WBGT値の低減や休憩場所の整備等、作業時間の短縮等に努めることが必要でしょう。

 休憩時間に関して、労基法上は休憩の位置を特定ないし一定させることは要求されていませんが、…

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2025.06.10 【労働安全衛生法】

熱中症対策は何が必要か 法令改正で新たな義務が

キーワード:
  • 熱中症
Q

 夏季における暑さが厳しくなり、日常生活においても熱中症が問題となっております。職場においても熱中症対策は安全衛生対策の中でも大きな課題です。今回、熱中症対策に関する法令の改正が行われたようですが、その内容を教えて下さい。【埼玉・R社】

A

生じた際の報告体制整備 異常時における措置周知

従来の対応は予防などが十分でなかった

 熱中症対策の核となる活動は「STOP! 熱中症 クールワークキャンペーン」として平成29年から展開されてきており、「職場における熱中症予防基本対策要綱」に基づき対策が進められています。安衛法令においては、暑熱場所の作業環境測定や給水等の措置などの定めはありましたが、熱中症対策の予防とその後の措置に関する規定が十分ではありませんでした。厚労省において専門家による分析・検討が行われ、熱中症弱者への配慮や、…

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2025.05.15 【衛生管理】

熱中症対策でポイントは 気候変動影響か年々暑く

キーワード:
  • 熱中症
Q

 工場や屋外の業務のある会社なので、熱中症対策は以前からしているつもりですが、法令改正があって新たな事業者の義務ができると聞きました。気候変動の影響もあるのか、暑くなるのが年々早くなっているような気もします。どんな対策が必要でしょうか。【青森・A社】

A

暑さに慣れるのは1週間 時間少しずつ延ばしたい

 職場でも例年、熱中症が多数発生しています。職場での熱中症、特に重篤な結果となったものの事例は、多くが早期発見や早期対処ができなかった事例であることから、令和7年4月に安衛則612条の2が追加され、熱中症が生じるおそれのある暑熱下で作業する場合に、事業者に早期発見の体制の整備・周知、重篤化を防止する措置の実施手順の作成・周知が罰則付きで義務化されます(同年6月施行)。

 具体的には、熱中症を生ずるおそれのある作業※を行うときは…

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2023.06.30 【安全管理】

熱中症の対策どうするか 適切な応急処置教えて

キーワード:
  • 熱中症
Q

 熱中症対策には、どのようなものがありますか。熱中症の症状と応急処置について教えてください。【兵庫・M社】

A

水分補給して身体冷却 重症時は救急対応必要

1 熱中症の定義

 熱中症とは、高温多湿な環境下において、体内の水分と塩分(ナトリウムなど)のバランスの崩れや体内の調整機能の破綻が原因となって発症する障害の総称です。室内でも発症し、症状によって重症度が分かれ、対応が異なります。軽傷(Ⅰ度:めまい、立ちくらみ、大量の発汗、筋肉痛やこむらかえりなど)では後述の応急処置を施し見守ります。しかし、…

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2020.05.28 【労働安全衛生法】

熱中症の予防どうする

キーワード:
  • ショート実務相談Q&A
  • 新型コロナウイルス
  • 熱中症
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