『いただきまぁす』の連載記事

2012.12.24 【労働新聞】
【いただきまぁす】ビニールハウスの宴(最終回)/中山 美鈴

 若い頃の旅は一人旅が多く、気ままなものでした。  「人生は、成り行き」と、三線をひきながら唄う人と飲み耽った南の果ての島、波照間島での夜を懐かしく思い出します。  蝶捕りで滞在中の青年と話がはずんでいた宿での夕食、飲みに行こうと彼を誘いにきた人がいました。「おネエさんも、来ない?」その人の瞳は大きく黒く、やさしげでした。… 筆者:食文化……[続きを読む]

2012.12.17 【労働新聞】
【いただきまぁす】食縁、酒縁、職縁/中山 美鈴

 今回は、私の話に度々登場する相棒の話。  相棒を知ったのは、私がライターだった25年前のこと。当時から変わった料理人で、炊き込みご飯専門の和食店ながら、捕鯨問題が騒がれた頃、「鯨を食べる日」と銘打った料理イベントを催したり、時に「禅味」と題した豆腐料理の数々、山菜の野趣ある料理「春謳の膳」を披露したり。その時々に催すものの視点には食材に……[続きを読む]

2012.12.10 【労働新聞】
【いただきまぁす】湯気の向こうにふるさと②/中山 美鈴

 ふるさと料理には、洗練されたものもあれば、洗練されない良さを伝えるものがあります。そのひとつが「粕汁」。塩ジャケや塩ブリのアラや塩サバ、イワシのつみれなど各地にいろいろな粕汁があります。湯気のなかに漂う麹の香りがごちそう。ことこと煮た白菜や蕪、大根がことのほかやわらかく感じられ、冬野菜のもつやさしさが酒粕の風味と相まって、幸せな気持ちに……[続きを読む]

2012.12.03 【労働新聞】
【いただきまぁす】湯気の向こうにふるさと①/中山 美鈴

 こたつを出し、冬物に衣替えをする頃から、温かな汁物がおいしさを増してきます。それも豆腐や大根、里芋、人参、白菜などの根菜や冬野菜がたっぷり入った具だくさん。立ち上がる湯気もごちそうです。  近年人気のB級グルメですが、今年の大会で優勝したのは青森・八戸の「せんべい汁」でした。根菜や白菜などと共に鶏肉で旨みを出し、南部せんべいが入るという……[続きを読む]

2012.11.26 【労働新聞】
【いただきまぁす】阿寒、そして石垣島へ/中山 美鈴

 北海道から戻った後、石垣島へ向かいました。同じ10月に北の国では雪が降り、南の島では蝉が鳴いていました。距離にして約2500キロ。南北を行き来したのは、地域に伝わる生活文化を子どもたちに体験学習させて伝えていこうと国立大学の先生たちが中心になって行っている活動に、私も参加してのこと。衣食住をテーマにした活動を通して、北にアイヌ、南に沖縄……[続きを読む]

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