【いただきまぁす】秋の夕べに、里芋ころころ/中山 美鈴

2012.09.24 【労働新聞】
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絵・有賀 敏彦

 夕暮れ時にどこからともなく煮炊きの匂いがしてくると、家路を急ぎたくなります。秋の夕焼け空を見上げると、亡き母の料理を無性になつかしく思い起こし、芋の煮っころがしなどを作りたくなるのです。フーテンの寅さんの好物は確か、「里芋の煮っころがし」でした。日本人が郷愁を覚える、里心がつく料理なのかもしれません。

 昔は十五夜のお月見にだんごとともにお供えしたのも里芋でした。この頃は夏の間も里芋は売られていますが、私は秋が来るのを待ちます。ススキの葉が伸びて風にひゅるひゅると揺れ、秋めいてくるころ、店先にころころとした小芋を見つけたら、嬉しいものです。…

筆者:食文化研究家 中山 美鈴

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平成24年9月24日第2890号7面 掲載
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