『安全衛生眺めてみれば』の連載記事

2024.07.09 【安全スタッフ】
【安全衛生眺めてみれば】第14回 実情把握へ「ショーアップ」

 私が労働基準監督官になった昭和41年は、全国で労災死亡者は6303人でしたが、昨年は755人と激減しました。この激減は、産業構造の変化や技術革新に加えて、トップや管理職の安全活動が盛んになってきたことも一因として間違いないように思います。  ところが驚くべきことに、最近になって災害が発生して初めてトップや管理職が、危険な作業が現実に行わ……[続きを読む]

2024.06.26 【安全スタッフ】
【安全衛生眺めてみれば】第13回 実は簡単に倒れる脚立

 英語のラダーは、梯子だけでなく脚立も意味するようです。そのせいか、イギリスの災害統計を見ると、脚立も梯子も同じものとして集計されています。どうも欧米人は、脚立は梯子の一種と考えているようです。そう思うと脚立は、次第にとても不安定な物に見えてきます。  脚立は4本足ですが、4本足というのは、安定しているように見えますが、安定しているのは、……[続きを読む]

2024.06.11 【安全スタッフ】
【安全衛生眺めてみれば】第12回 油断する「階段の下のほう」

 高校の古文の授業で、兼好法師の徒然草に「高名の木登り」と題する次の文章を習いました。「親方が弟子を高い木に登らせて枝を切らせていたときに、高くて危ないところでの作業中には何も言わないで、作業が終わり木から降りてきてしかも家の軒の高さぐらいまでになったときにはじめて『気を付けろ』と声を掛けました。そこで兼好法師が飛び降りてもたいしたことは……[続きを読む]

2024.05.28 【安全スタッフ】
【安全衛生眺めてみれば】第11回 安全第一運動の普及に期待

 昨年の12月に、日本製鉄がUSスチールを買収するという発表が行われ、びっくりしたのですが、今年の4月13日にはUSスチールの臨時株主総会において買収案が承認されたということが発表され、いよいよ同社が日本資本の企業になる方向に一歩近づいたようです。買収自体は、アメリカの大統領選挙から影響を受け、単なる経済合理性からだけでなく、さまざまな要……[続きを読む]

2024.05.10 【安全スタッフ】
【安全衛生眺めてみれば】第10回 スキー場と階段の斜度

 若いころ、私はスキーが好きでした。新婚旅行は、北海道の大雪山系の旭岳スキー場で過ごしましたし、カナダのロッキー山脈まで滑りに行ったこともあります。高齢者になってスキーは引退しましたが、心のどこかでは、また体を鍛えてスキーに行きたいと秘かに思っています。三浦雄一郎さんのお父上は90歳を過ぎてモンブランでスキーをされたらしく、自分だって訓練……[続きを読む]

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