『安全衛生眺めてみれば』の連載記事

2024.04.10 【安全スタッフ】
【安全衛生眺めてみれば】第8回 軍需工場の安全標語

 私の故郷は九州北部の佐賀県です。その北西部にある伊万里湾は、鎖国中の江戸時代に有田焼を世界に輸出し、「古伊万里」と呼ばれるようになったほどの秘密の国際港でした。そのような密輸出港らしく、伊万里湾は、急峻な山肌に守られて、攻めるに難い天然の要塞となっています。  そのため、太平洋戦争時には旧海軍の造船所が設けられ、特攻兵器である人間魚雷も……[続きを読む]

2024.03.27 【安全スタッフ】
【安全衛生眺めてみれば】第7回 集団就職列車の少年たち

 昭和40年代の初め、中卒者の進学率は60%程度で、進学をしない残りの40%は故郷を離れ、工業地帯に就職するのが普通でした。毎年、集団就職列車に乗って駅に降り、不安そうな表情をしている幼い彼らの光景が、当時の春先の風物詩でした。監督官としての私の初任地の浜松も、このような少年、少女たちを多数受け入れていました。  浜松には大小の下請工場が……[続きを読む]

2024.03.12 【安全スタッフ】
【安全衛生眺めてみれば】第6回 製品ではなく作品を作る

 横浜市の鶴見区の海岸に、東亜鉄工という企業があります。この会社の一隅には、浅野財閥の総帥、浅野総一郎さんの銅像が立っており、その傍には、「埋立稲荷神社」が鎮座しておられます。ここは、大正時代に京浜工業地帯を埋立て・造成した、日本最初の海洋土木会社である鶴見埋築㈱の後身の企業、という古い由緒のある会社なのです。そういう企業なので、工場で働……[続きを読む]

2024.02.27 【安全スタッフ】
【安全衛生眺めてみれば】第5回 機械開口部の85センチ

 およそ機械は高速あるいは低速で何らかの動きをしています。しかも疲れることなく、ひたすら動き続けます。機械がそのように動くおかげで、安価で便利な製品が、世に満ち溢れました。反面、この素晴らしい機械の特性が、作業者にとっては災厄となっています。  高速に動く機械に巻き込まれたら、あっという間に人間の身体はグチャグチャになります。ゆっくりと動……[続きを読む]

2024.02.13 【安全スタッフ】
【安全衛生眺めてみれば】第4回 メタンガス爆発事故の問題点

 2007年6月、渋谷の繁華街にある温泉施設で、メタンガスが爆発し3人が死亡するという災害がありました。東京都の地下には大きなメタンガス田があり、ちょっと掘るとメタンガスが出てきます。温泉を掘削して営業するには、周辺住民にその安全性を十分に広報し納得してもらう、というのが不可欠です。  可燃性ガスは、空気中で一定の濃度に達すると爆発します……[続きを読む]

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