【実務に活かす!労働判例のていねいな読み方】第30回 実際に高裁判決を読む(1)/藤川 久昭

2014.02.17 【労働新聞】

控訴と附帯控訴の例 労働条件不利益変更事案

1 はじめに

 今回から高裁判決を読む作業を行う。

 素材は、日本郵便輸送事件(大阪高判平成24年4月12日労経速2145号17頁)である。本件は労働条件の不利益変更の事案である。具体的には、使用者が、無事故手当と運行手当の半額のみ割増賃金の算定基礎に算入し、残りの半額を割増賃金として支払うことを定めるような給与規程の変更を行った(本件変更と略称)。労働者側は、本件変更後の内容それ自体が労基法37条に違反する、本件変更が労働契約法9条に違反するから無効であるなどと主張して、上記手当の全額を割増賃金の算定基礎に算入して計算した割増賃金から、既払分を控除した未払賃金および付加金等の支払いなどを求めた。…

筆者:青山学院大学法学部 教授 ㈱DeNA 監査役 弁護士 藤川 久昭

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掲載 : 労働新聞 平成26年2月17日第2957号11面

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