『想いはせれば』の連載記事

2022.12.12 【安全スタッフ】
【想いはせれば】最終回 初心に戻って活動の展開を

▶私は構内業者約300人を含む1500人の事業場(化学工場・東京)で40年間の在職中(含む、出向)、直接・間接的に社員6人、構内常駐業者2人の労働死亡災害に接してきました。そしてこれらの死亡を含むすべての労働災害は、私たちの安全管理や活動、教育の不備・不足がもたらした結果ともいえます。これらの死亡災害は、関係法令などに直接抵触する重大な違……[続きを読む]

2022.11.28 【安全スタッフ】
【想いはせれば】第191回 安全の誇り感じる全国大会

▶10月19日から21日にかけて福岡市で開催された第81回産業安全衛生大会に参加してきました。  私の郷里が炭田で有名な福岡の筑豊(直方)なので、そこに寄って年老いた弟たちや妹たちに会って車で福岡市に向かいました。  その道すがらは昔、ボタ山の麓に、炭住や商店がひしめく街でしたが、今日は田園風景が広がり、昔、この辺りの炭鉱で… 執筆:セフ……[続きを読む]

2022.11.10 【安全スタッフ】
【想いはせれば】第190回 安定した雇用が安全生む

▶昭和30年代、わが国の多くの工場では臨時工などの非正規・短期間の雇用形態が採用されており、私が働いていた従業員1200人ほどの化学工場でも、私もそうでしたが、現場労働者の約50%が臨時工という構成でした。  臨時工たちは、安全衛生教育や訓練を受けることなく、現場の単純・肉体労働や危険な作業にも率先して従事し「本工(本採用)」を目指して懸……[続きを読む]

2022.10.27 【安全スタッフ】
【想いはせれば】第189回 乾燥室の閉じ込め事件

▶この夏、昨年の福岡県に次いで静岡県でも、幼稚園に通う幼い子供が送迎バスの中に置き去りにされ、熱中症で死亡する痛ましい事故がありました。  この事故を新聞やテレビで見ていて、以前(50年前)、私が安全衛生スタッフとして勤めていた工場で取り扱った「閉じ込め事件」を思い出しました。  この事件は3交替勤務職場での朝のことです。朝7時からの早番……[続きを読む]

2022.10.12 【安全スタッフ】
【想いはせれば】第188回 経年劣化であわや大惨事

▶それは数十年前、私が勤務していた化学工場の職場での出来事でした。5㎥オートクレーブ(高圧反応かま)で分解が終了した油脂原料を3階の装置に移液するため、オートクレーブ底部のバルブを操作していた作業者の頭上のパイプが裂けて、高温高圧(200℃・10kg/㎠)の油脂が噴出しました。  彼は身長が145cmと極端に低いため、兵役を免除され、勤労……[続きを読む]

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