【髙井伸夫弁護士の愚考閑話録】第2回 必要性と大義名分 道理踏まえた説得を 必要だけでは不十分
2015.02.03
【労働新聞】
朝日新聞に昨年10月から106年ぶりに再掲載されている夏目漱石「三四郎」の連載を、毎回読んでいる。大学入学を機に東京での下宿生活を始めた頃の私自身のことなども思い起こされ、感慨深い。連載第47回(2014年12月8日)の欄外コラムには、本文とは関係なくゲーテ(1749~1832年)の「法律は有力なり。必要は更に一層有力なり」(当時の邦訳)という言葉が紹介されていた。これは、彼の代表作「ファウスト」第2部5797節からの引用であるという(現在の訳は「掟の力は強いが、現実の否応なしの力はもっと強いのだ」等)。この大作は、…
筆者:髙井・岡芹法律事務所 弁護士 髙井 伸夫
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平成27年2月3日第3006号7面 掲載