【努力義務化!70歳までの就業確保 新しい高齢者雇用】最終回 映画『マイ・インターン』に学ぶ(下) 自ら率先して行動を 職場で信頼される人物に/藤村 博之

2021.06.17 【労働新聞】
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周囲との相談は忘れずに

 今回は、前回に引き続き、映画『マイ・インターン』を題材にして、高齢期の働き方を考える。6つあるポイントのうち、残りの③~⑥の4つを検討する。

③ 自ら仕事をみつけて動く=「くれない族」にならない

 ベンが配属された職場の中に、雑多なものが積み上げられている机があった。ジュールズは、その机の上にあるものを整理してスッキリさせることは自分の役割だと思っていたが、日々の忙しさの中でできないでいた。それを見かねたベンが朝7時に出勤して、きれいにした。整えられた机を見て、ジュールズは感動し、職場のみんなでベンに拍手を送った。

 ベンは、上司から命令されて机を整理したのではない。必要だと思ったから、自分で判断して行動したのである。こうすることが「くれない族」にならないために必要である。

 私たちは、自分が置かれている境遇に不満を感じたとき、「上司は自分にふさわしい仕事を用意してくれない」とか「職場のみんなは私が頑張っていることを認めてくれない」と、他の人が適切に行動しないことに不満の原因を求めてしまう。それでは、職場の仲間から信頼される人物にはなれない。待っているのではなく、率先して動くことである。もちろん、独りよがりになってはいけないので、周囲の人と相談することを忘れてはいけない。

 高齢期になると、少し余裕が出てきて、広い視野で物事を見られるようになる。すると、若手が見逃している点に気づくことができる。そのとき、どのように若手に伝えるかが難しい。「この部分って、…

筆者:法政大学大学院 イノベーション・ マネジメント研究科 教授 藤村 博之

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令和3年6月28日第3310号6面 掲載

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