【努力義務化!70歳までの就業確保 新しい高齢者雇用】第8回 能力維持のために必要なこと 新しいものに挑戦を 億劫がらず好奇心持つ/藤村 博之

2021.02.25 【労働新聞】
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新技術への対応がカギに

 65歳以降も働き続けられる能力を身につける上で有効な手段は3つある。新しいものに挑戦し続けること、職場の仲間から依頼されたことは何でも引き受けること、気になることができたらこまめに調べることである。

(a)新しいものに挑戦し続けること

 毎日のように新しい技術や製品が登場する。年齢が上になればなるほど、使い慣れたものがいちばんで、新しいものに挑戦しようとする意欲が薄れていく。しかし、それでは65歳を超えて現役でいることは難しい。その1つの例が、いわゆる団塊の世代とコンピュータの関係である。彼らの中には何の問題もなくコンピュータを使いこなせる人と、キーボードは苦手という人が歴然と分かれていた。

 コンピュータが日本企業に普通に入り始めたのは1990年代になってからである。最初は、職場に1台とか数人で1台を共有する状態だった。その頃、団塊の世代は40歳代半ばになろうとしていた。高価な機械を触って壊してしまっては申し訳ないというのを言い訳にして、若手に操作を任せ、自分で使いこなそうとしない人たちがいた。逆に、新しい技術をおもしろがり、若手を押しのけてでも操作を勉強しようとした人たちもいた。

 それから30年近くが経過したが、この2つのグループの間で任される仕事に大きな差が出たことは…

筆者:法政大学大学院 イノベーション・ マネジメント研究科 教授 藤村 博之

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令和3年3月1日第3295号6面 掲載

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