【努力義務化!70歳までの就業確保 新しい高齢者雇用】第22回 映画『マイ・インターン』に学ぶ(上) 挑戦する姿勢忘れず 新しいものを面白がる/藤村 博之

2021.06.10 【労働新聞】
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働き方に6つのポイント

 本連載は、残すところ2回となった。これまで、高齢者の雇用と高齢期の働き方について考察してきたが、連載の締めくくりとして、映画『マイ・インターン』を題材として、高齢期にどのような行動を取ればいいかを考えてみたい。

 外国の映画やドラマを観ると、その国の社会状況が垣間みえてくる。映画『マイ・インターン』も、アメリカの高齢者の実情について多くのことを教えてくれる。

 すでにご覧になった方もあると思うが、簡単にあらすじを紹介しておこう。主人公のベン・ウィタッカー(ロバート・デ・ニーロ)は70歳、いわゆる悠々自適の生活をする高齢者である。何事にも積極的に取り組んでいるベンだが、3年半前に連れ合いに先立たれ、何をしても心にポッカリ空いた穴を埋めることができないでいる。そんなとき、近所のスーパーマーケットで「高齢者インターン募集」のチラシをみる。女性用の衣服をインターネット経由で販売する会社が65歳以上の高齢者をインターンとして採用するというのだ。1年半前に一人の主婦が立ち上げた会社が220人を雇用する会社に成長し、社会貢献として高齢者の雇用を考えた。彼は、さっそく応募することを決める。

 紙の履歴書ではなく、自分自身の紹介ビデオをYouTubeに上げることを求められる。ネットを経由した応募など、40年間、電話帳を印刷する会社に勤めていた彼にとっては初めてのことばかりである。しかし、それを一つひとつクリアして、採用される。彼は、社長のジュールズ(アン・ハサウェイ)の下に配属される。最初は「高齢者のインターンなんて役に立たない」と思っていたジュールズだが、随所に心配りをみせるベンに少しずつ頼るようになっていく。また、若手社員たちも、人生経験豊富なベンに助言を求め、ベンは会社の中で自分の持ち味を出していく。

 筆者がこの映画を初めて観たとき、高齢期も働き続けたいと考えている人たちに是非観てほしいと感じた。私たちは、引退後の悠々自適な生活にある種の憧れを持っている。したいことをして気ままに過ごすことは、確かに素晴らしい。でも、それは長続きしない。誰の役にも立っていないという状態に、人は虚しさを感じてしまうからだ。主人公のベンも、太極拳をしたり、中国語を習ったり、旅行に行ったりと、相当行動的な生活を送っていたが、心の穴は埋まらなかった。そこで、「働く」ことを選んだのである。

 筆者はこの作品から、高齢期の働き方について次の6点を学ぶことができると考えている。…

筆者:法政大学大学院 イノベーション・ マネジメント研究科 教授 藤村 博之

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令和3年6月21日第3309号6面 掲載

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