【落語家柳家小満ん ちょっと一席風流噺】第20回 夢の酒

2016.07.04 【労働新聞】
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 一年の内には誠に良い月と嫌な月がございますな。この五月雨月とか申しまして、入梅に入りますと、どんな綺麗好きな方でも方々がじめ/″\致して参ります。ちょいと表へお出かけに成ろうと思っても雨がしと/\降っている、明日の事にしようじゃねえか、なンてんで家にいる、退屈だから横に成る、うたた寝をする、風邪をひくと、ものは順に行っておりまして、

 「貴方、お起きなさいましょ、貴方ァ、奥ィいらっしゃると寝てばかりいるのねえ、ちょいと貴方、お風邪を召すといけませんよ、貴方ァ、貴方ッ」…

筆者:落語家 柳家小満ん

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平成28年7月4日第3071号7面 掲載

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